マンスリー観た映画☆11月に映画館で観た映画は7本。駆け込みでストップモーションアニメ「オオカミの家」に間に合ったのも良かったし、直感で初日に駆けつけた「シチリア・サマー」も予想を上回っていたし、懐かしい映画リバイバルも堪能、邦画もむずかしいテーマを扱いながらの新境地!10月から色々時間が読めなくて、配信モノばかり見ていたけれど、映画館に閉じ込められ、スマホもいじれない2時間ってやっぱりいいわ。
〇2019年に観た映画ベスト10!
〇2020年に観た映画ベスト10!
〇2021年に観た映画ベスト10!
〇2022年に観た映画ベスト10!
〇2023年1月に観た映画9
〇2023年2月に観た映画9本
〇2023年3月に観た映画8本
〇2023年4月に観た映画10本
〇2023年5月に観た映画10本
〇2023年6月に観た映画6本
〇2023年7月に観た映画9本
〇2023年8月に観た映画6本
〇2023年9月に観た映画7本
〇2023年10月に観た映画4本
〇2023年11月に観た映画7本
オオカミの家
アンダーカレント
正欲
マーベルズ
シチリア・サマー
ゴーストワールド
アメリ
\オオカミの家/
都内ではシアターイメージフォーラムの単館ロードショー、やっとスケジュール調整できて出向いたら映写機の不調で上映中止&払い戻し…縁がないと思っていたらシネリーブル池袋で上映ありがたい!チリに実在した「コロニア・ディグニダ」をモデルに脱走した少女の行く末を描くストップモーションアニメ。本作の登山口は2つあって、一つはストップモーションアニメの斬新過ぎる手法。もう一つはコロニアディグニダの異常性と人の成長に及ぼす影響。wiki情報からコロニアディグニダは、1961年チリにドイツ系移民を中心とした入植地。元ナチス党員で、ヒトラーを崇拝し、子どもに対する性的虐待でドイツを追われたキリスト教バプテスト派の指導者パウル・シェーファーらが設立。拷問や性的虐待、が問題視されるカルト団体。ある程度、情報がわかるとより理解が深まるということで事前に調べたところ性的虐待はもちろん、家族を切り離し、5,6歳から強制労働させるというひど過ぎる実態。そんなコロニーから逃げ出した少女を追うオオカミの声は!?というストーリー、虐待の連鎖という救いのないの陳腐な言葉では片づけたくない内なる衝動。そして斬新なストップモーションアニメ!時に三次元のものが出てくるし、パペットではなく人物がニョロニョロ―っと創り上げられていく(語彙w)家もニョロニョロ―っと創り上げられていく(語彙再びw)要するに言語化できないアニメ体験を映画館で是非。
【映画.comより】
チリの2人組監督クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャの初長編作品で、ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン「コロニア・ディグニダ」に着想を得て制作したストップモーションアニメ。美しい山に囲まれたチリ南部で、「助けあって幸せに」をモットーに掲げて暮らすドイツ人集落。動物が大好きな少女マリアは、ブタを逃してしまったために厳しい罰を受け、耐えきれず集落から脱走する。森の中の一軒家に逃げ込んだ彼女は、そこで出会った2匹の子ブタにペドロとアナと名づけて世話をするが、やがて森の奥からマリアを探すオオカミの声が聞こえてくる。マリアがおびえていると子ブタは恐ろしい姿に変わり、家は悪夢のような世界と化す。2018年・第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でカリガリ映画賞、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞を受賞した。
\アンダーカレント/
今泉監督作品は好きだけれど143分という長尺に躊躇して先延ばししてしまった💦原作漫画の内容もあるけれど、今泉監督ならではの小さな日常の物語に不穏さのようなものが、プラスされている。それは目を背けたいけれど、背け続けると取り返しつかなくなってしまうもの。風呂屋で死体処理をする映画「メランコリック」でもそうだったけれど、舞台となる昔ながらの銭湯の魅力!後から原作マンガを読んだのだけれど、びっくりするぐらい炊き場等そっくり!ロケ地となった市川市の石乃湯さんも行ってみたい。真木よう子、井浦新、出番は少ないけれど夫永山瑛太の逃げ出しそうな危うさとか、漫画のモデルになっていただけあって探偵リリー・フランキーもキャスト全部最高。外堀ばかり書いているけれど、夫婦と言えど他人のことをわかること、わかり合うことなんて…虚しさが押し寄せる。同時にそれでもわかりたい&わかってもらいたいともがく人間の愛おしさよ…。また観たいな~。
【映画.comより】
かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。ところがある日、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ、ある手違いから住み込みで働くことに。かなえは友人に紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活の中で穏やかな日常を取り戻していくが……。謎の男・堀を井浦新、探偵・山崎をリリー・フランキー、失踪した夫・悟を永山瑛太が演じる。「愛がなんだ」の澤井香織が今泉監督とともに脚本を手がけた。
\正欲/
「観る前の自分には戻れない」秀逸なキャッチコピーは既に朝井リョウさんの原作を読んだ時点で体感。人間のあらゆる性癖。多様性として認めることは大事…とは言え、それが弱者を蝕む性癖となれば社会は一転、それぞれの正義感で叩き潰す。ちょうど37歳のお笑い芸人が19歳の女性と結婚発表をした途端叩かれるように…とてもセンシティブな問題だけれど(ちょうど続編が出たばかりの凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」でも似たような問題が一つのテーマになっているのでずっと考えているところ…とにかく幸せになってほしい)まずはコレを映像化するという時点でリスペクト。そして本作の正義感の権化というむずかしい役どころを演じた稲垣吾郎ちゃんが最高!「馬鹿なの?」は2023年ベスト科白!新垣結衣さん、磯村勇斗さん、、、そして映画版では出番&掘り下げ控え目、原作とイメージ変えてあったけれど八重子役の東野絢香さんよかったわー!もちろん我らが歩(山田真歩さん)も吾郎ちゃんと渡り合ってたー!朝井さんの作品はそれぞれ(桐島、何者)原作と映像化が違う魅力で両方楽しめる!
【映画.comより】
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月は、中学の時に転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。大学のダンスサークルに所属する諸橋大也は準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した神戸八重子は、大也のダンスサークルに出演を依頼する。啓喜を稲垣、夏月を新垣が演じ、佳道役で磯村勇斗、大也役で佐藤寛太、八重子役で東野絢香が共演。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞した。
\マーベルズ/
MCUシリーズは映画にとどまらず、ドラマも多すぎて、ユニバース広すぎてすっかり追いきれなくなっているのですが💦ブリー・ラーソン演じるマーベルが好きなのと、MCU大好きっ子長女の根気強いリクエストにより(映画代浮かすためやな)一緒に。行きの道すがらドラマ『ロキ』のネタバレ解説を聞いてもなお、ストーリーは全て把握できなかったな~。でも世界観広げながら、コミカルに振り切っているメリハリと、ニャンコちゃん😻というわけで良し!そして重い腰を上げさせてくれたもう一つの要因パク・ソジュン(梨泰院クラス)!不思議な王国の王子様という役柄は韓国俳優MCU進出第一弾マ・ドンソクに続き美味しい役どころ(ちなみにマ・ドンソクはアンジェリーナ・ジョリーの甲斐甲斐しいパートナー役)!とりあえずハリウッドにおける韓国俳優への熱い視線が理解できる。
【映画.comより】
規格外のパワーと不屈の心を兼ね備え、ヒーロー不在の惑星を守るため幅広く宇宙で活動していたキャプテン・マーベル。そんな彼女のある過去を憎み、復讐を企てる謎の敵が出現する。時を同じくして、キャプテン・マーベルと、まだ若い新世代ヒーローのミズ・マーベル、強大なパワーを覚醒させたばかりのモニカ・ランボーの3人が、それぞれのパワーを発動するとお互いが入れ替わってしまうという謎の現象が起こる。原因不明のこの現象に困惑するなか、地球には未曽有の危機が迫り、キャプテン・マーベルはミズ・マーベル、モニカ・ランボーと足並みのそろわないチームを結成することになるが……。キャプテン・マーベル役はオスカー俳優のブリー・ラーソン。ミズ・マーベルことカマラ・カーンをドラマシリーズ「ミズ・マーベル」に続きイマン・ベラーニ、モニカ・ランボー役をドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」に続きテヨナ・パリスがそれぞれ演じる。MCU作品に数多く関わってきた、サミュエル・L・ジャクソン扮するニック・フューリーも登場。大ヒットドラマ「梨泰院クラス」のパク・ソジュンが出演し、ハリウッドデビューを飾る。メガホンをとったのは「キャンディマン」の女性監督ニア・ダコスタ。
\シチリア・サマー/
シチリアの田舎町、今よりも同性愛がもっと差別…いや迫害をうけていた時代…とは言え、たった40年前。実際に起きた事件を元に描かれた作品。16歳と17歳の少年達はバイク事故で偶然出会う。ニーノはいかにもイタリアンな温かい大家族で花火職人として暮らしているクリクリ髪の美しい少年、一方ジャンニは同性愛を理由に矯正施設に入れられ、出所後は母の愛人の元でバイク整備工として働き地元のゴロツキ達にいじめられている。彼らがお互いに未知の世界を教え合うことでフォーリンラブしていくのがたまらない。長編初監督とのことだけれど、伏線をひとつひとつ丁寧に回収していく作り、本当に酷い人達にもそれぞれの愛があることのすくいあげ…とにかく品がある作り。美しい少年達、美しいシチリアの風景も相まって今年かなり上位に食い込むほどに好きな作品。キタノ作品と同日公開で迷ったけれど、優先した私偉いw!
【映画.comより】
1982年、初夏のシチリア島。16歳のニーノと17歳のジャンニは、バイク同士の衝突事故をきっかけに運命的な出会いを果たす。育った環境も性格もまったく異なる彼らはひかれあい、友情は激しい恋へと変化していく。かけがえのない時間を過ごす2人だったが、彼らのまぶしすぎる恋はある日突然の終わりを迎える。オーディションで選ばれた新星ガブリエーレ・ピッツーロとサムエーレ・セグレートが主人公ニーノとジャンニをそれぞれ演じ、「はじまりは5つ星ホテルから」のファブリツィア・サッキが共演。「海と大陸」などに出演する俳優ジュゼッペ・フィオレッロが長編初メガホンをとり、イタリア最古の映画賞であるナストロ・ダルジェント賞で新人監督賞を受賞した。
\ゴーストワールド/
公開当時、思春期をこじらせて周囲を引っ掻き回すモラトリアム主人公イーニドに反発心を抱きながらも共感し、無名だったスカヨハのクールビューティーとハスキーボイスの説得力に打ちのめされていた。20年ぶりに観たらイーニドに振り回される中古レコードオタクの中年シーモアに完全感情移入。30歳だった私は、40代ながら母親に頼ってカウンセリングに通うシーモアを不憫に思っていたけれど、趣味を面白がってくれて、会話が絶えないイーニドと付き合えたことは素晴らしい経験だったよな~と思う。趣味はイマイチ合わないけれど、大人で綺麗な同年代女性とそのまま付き合うより、絶対いいよ。ティーン映画でありながら長く愛される映画にはわけがある!中年も老人も上手くキャスティングされていて、また10年後に観るのもいいかも!
【映画.comより】
幼なじみで親友のイーニドとレベッカは高校を卒業したものの、進学も就職もせずに気ままな毎日を過ごしている。そんなある日、2人は悪戯心から、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモアを呼び出して尾行する。イーニドは冴えないシーモアになぜか興味を抱き、彼の趣味であるブルースのレコード収集を通して親交を深めていく。一方、レベッカはカフェで働き始め、イーニドとレベッカは次第にすれ違うようになっていく。「アメリカン・ビューティー」のソーラ・バーチがイーニド、「のら猫の日記」「モンタナの風に抱かれて」などで子役として活躍してきたスカーレット・ヨハンソンがレベッカを演じ、冴えない男シーモアを「ファーゴ」のスティーブ・ブシェーミが好演。「クラム」のテリー・ツワイゴフが監督を務め、原作者クロウズと共同で脚色も担当。
\アメリ/
オサレなフランスしかもモンマルトルを舞台に作りこまれた世界観、生きるのがちょと苦手でユニークな人達、ちょうどミニシアターが減ってきていて、私自身もやっと妊娠して現実を生きる真人間(!)になる狭間の公開だったな~。大好きな世界観ながら、仕事を辞めたりバタバタで映画館には1回しか観に行けなかった。子どもが3歳過ぎた頃にやっとDVDで再鑑賞したら世界観に入っていけなくてショックで封印していたのだったww!リバイバル版観たら、改めて愛おしい世界だし、ブラックの詰め込み具合も好き。それにしても動画1.25倍速で流しているような冒頭のテンポ、2人が出会う証明写真機や公衆電話…時代性もしっかり反映していて改めていい!
【映画.comより】
幼い頃から空想の世界で過ごしてきたアメリは、そのまま大人になり、モンマルトルの古いアパートに1人で暮らしながらカフェで働いている。他人とのコミュニケーションは苦手だったが、偶然発見した宝箱を持ち主に返したことをきっかけに、誰かを少しだけ幸せにすることに喜びを見出すように。そんなある日、アメリは他人の証明写真を収集する不思議な青年ニノと出会い、恋心を抱く。オドレイ・トトゥが主人公アメリを魅力たっぷりに演じ、「クリムゾン・リバー」など監督としても活躍するマチュー・カソビッツがニノ役で共演。監督は「デリカテッセン」のジャン=ピエール・ジュネ。2023年、ジュネ監督監修のデジタルリマスター版でリバイバル公開。
0 件のコメント:
コメントを投稿