国境なき医師団っていうと、みなさんはどんなイメージ持っていますか?私は紛争地に48時間以内に乗り込む屈強な(!)医師団というイメージが長らくあったのですが、東日本大震災や熊本地震の際に、いち早く乗り込んでいる様子を見て、「そうか、紛争地や内戦地だけではないんだな」という思いと共に少しだけ身近に感じていたところ。恥ずかしながら、その程度の認識でした。
そんな折、ラジオでいというせいこうさんが熱く語っていた「国境なき医師団」とは何者なのか?すごい集団なんだけれど、とても人間的な集団だというのを紐解いてくれる著書を紹介していたので、即購入の即読(速読じゃないんですがw)!めっちゃ面白かったので、是非読んでほしいと、会う人ごとにおススメしています。新書なんですぐに読めます!
私の「国境なき医師団」イメージ覆され3大ポイント。
1)95%が民間からの寄付で成り立っている。
しかもその9割が個人から!2018年日本89億円。個人の寄付に依り、国家や国際機関に依らないことによって、活動内容に干渉されない!独立性を担保しているとのこと。「私の寄付なんて、ほんの少しでアレですが…」ってついつい言ってしまうけれど、その些少な額で何人もの子どもたちを救っていうということ。「国境なき医師団」になろうっていうのはスタッフになるだけではなく、寄付でもなれる!
2)47%が非医療従事者!
ついつい名前のイメージで医療者集団と思いがちですが、そもそも創設者は医師とジャーナリストのグループ!活動報告や証言活動以前に、まずは衛生的な水の確保や、簡易病院を作る必要性がある。薬の輸出入業務も必要!
3)真の意味での非武装!丸腰で戦地に入る!
48時間以内に緊張感というか危険のある地域に入るも、自分たちの身を守る銃すら決して持たない。それは一つでも見つかれば、危険視されるから。どれだけ勇敢な行為!!
こんな尊き勇敢な活動をしている彼&彼女たちなのですが、活動を終え、帰国して日本で一時的に働くところがないというのも課題だそうです。日本ではそもそもNPOやNGOが低く見られがちで、、、っていう問題にも触れているので、NPO周りの人たちにも絶対読んでほしい。誇り高き職業。
いとうせいこうさんの文章が私は本当に好きで(全作追い切れていないので恐縮ですが)…なんと表現すればいいのか、話し言葉のようでいて、ただ単に話し言葉=わかりやすいということではないと思うのです。熱くなってきて語り出して、「ちょっと待ってください、この件は次の章で説明しますからね」など、、、なんか誠実なんです(って、わかりますか?)たくさんの出産後の女性たちを見ていく中で「このような出産は幸せなことなのか…私はわからなくなってしまいました。」誠実以外の何物でもない。命は尊いなんて、みんなわかっているよ、でも新生児を目の前にしたら両手を挙げて可愛いかわいい、、、それでいいのか。あらためて命の重みを感じます。
「コチラ」にて贅沢にも「はじめに」の一章分が掲載されています!ぜひ、コレを読んだら最後まで読まずにいられないと思います。現在各国に飛び回る「国境なき医師団」で、どんな活動をしているのか?そしてなぜ入ろうとしたのか?などなど、ぜひ読んで、そして寄付もしよう!!
●産後ケア教室@赤羽(水)●( )内は4回通して同伴可能なお子様のお誕生日
●マタニティケア教室@吉祥寺●
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◆11/12(火)10:00-11:00 大泉にじのいろ保育園 (西武池袋線大泉学園駅徒歩15分・バスあり)2019/4/16以降生まれのお子さんはご同伴いただけます。
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