NPO法人マドレボニータのメイン事業は、産褥期の養生が明けた後の「産後のリハビリ」=「産後ケア教室」です。なぜなら、産後のダメージを養生した後、そのままでいると体力、筋力が落ちていってしまうのですヽ(;´Д`)ノ
同時に事業とは別に文化として普及していきたいのが「産褥ヘルプ」です。産褥期の養生について口酸っぱく言うと、反論されることが多いのです。おもに反論される方は、上の世代の方、産後数年以上経った方、、、
「養生が大事とは言われるけれど、私全然平気だったわ!」
「上にお姉ちゃん、お兄ちゃんがいるから幼稚園のお弁当づくりと送迎やったわ」「お姑さんに動けって言われてたから、退院したその日から新生児の沐浴やってたわ」
・・・そういう武勇伝(スミマセン!)にしたがります。けれど、待って下さい。
こちら産後の体です。「産褥記3」には細かく症例も記しています。本当は股の間に悪露の絵も描いていたのですが、エゲツないので消しましたw。大丈夫だった方、痛くなかった方いらっしゃるかもしれません。でも出産した人は誰でももれなく、子宮の内壁から胎盤が剥がれ落ちているのです。外からは見えないのですが。内臓に傷を負った状態です。
その内臓の傷を治す特効薬も手術もありません。だから、「養生」しか回復方法がないのです。養生というと色んなとらえ方があります。こうして↑おうちでダラリと過ごすのも養生と思う人もいるかもしれません。
けれど、「産褥期の養生」は骨盤、子宮に負担をかけないように横たわらなくてはならないのです↑。「床上げ21日間」というのはそういう意味があります。
それでも「産褥期の養生」は個人の責任に任されています。たとえば、実家のお手伝いがあればラッキー。核家族化が進んでいるから、実家の手伝いがない人は諦める。。。本当に個人問題にまかせてよいのでしょうか?「産褥期の養生」は個人の問題ではなく、社会問題なんです。
それは何か?乳児虐待です。読売新聞の記事(リンク切れになっていました、すみません!)より。
2012年度に虐待を受けて死亡した子供は51人
虐待死した51人のうち、0歳児は22人(43%)で、
そのうち半数の11人は生後24時間以内に自宅などで死亡していた。
虐待死での加害者は、実母が38人(75%)で最も多く、
実父が3人(6%)で続いた。(例年実母の割合が60%以上)
虐待の加害者のうちの75%である母親、その半数以上は産褥婦だったのです。
産褥期に適切な心身のケアを受け、養生をできていれば、虐待数は絶対に減らせます。誰でも好きで子どもに手をあげているわけではない。母の性格によるものではない。育児の責任が母にのしかかっているのです。母となる人はもちろん、祖父母世代の方も、男性もともに考えてください!
我が娘に限って、大丈夫?気だてがいいから大丈夫?
子どもに手を上げてしまうのは、子どもへの責任感からかもしれません。
大事な娘を虐待の加害者にしないでください。大事な孫を被害者にしないでください。
我が妻、パートナーは優しいし、子ども好きだから大丈夫?
1人で育児の責任を背負い込んでいませんか?
夜中まで赤ちゃんと二人っきりになっていませんか?
愛する人(妻)を虐待の加害者にしないでください。
愛する子どもを被害者にしないでください。
産後ドゥーラ
産後ケア教室
産褥ヘルプ
*本記事は2014年9月「日刊シマン」前楽天ブログに投稿したものです。
●産後ケア教室@小竹向原● ( )内は4回通して同伴可能なお子様のお誕生日
<最終>【3月コース】6,13,20,27(水)10:00-12:00 定員になりました(2018/08/29以降)
●産後ケア教室@池袋●
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●マタニティケア教室@吉祥寺●
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