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2022年5月31日火曜日

2022年5月に観た映画~母になっても映画が観たい~

 マンスリー観た映画☆5月に観た映画は12本!毎年書いている気がするけれど映画業界がつくった概念「ゴールデンウイーク」!映画を観ようっていう期間なので、GWに映画館でたくさん観れて幸せ☆そう言えばコロナ禍になってから10本以上/月に観れたのは初めてかも。やはり私は物語、映画館が何よりのセラピー。映画業界も活気を取り戻していてすんごい嬉しい!5月、いや2022年のベスト(仮)は「マイスモールランド」!

2022年4月に観た映画8本
〇2022年5月に観た映画12本
パリ13区
TITANE チタン
気狂いピエロ
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
手紙と線路と小さな奇跡
ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い
オードリー・ヘプバーン
勝手にしやがれ
カモン カモン
流浪の月
マイスモールランド
犬王


\パリ13区/
高層住宅が連なり再開発が進みつつもアジア系(主人公エミリーは台湾系)、アフリカ系他の移民たちが多く住む下町らしさも残る、まさに現代のパリを象徴するようなパリ13区!エミリーとルームシェアをきっかけに知り合うアフリカ系男性カミーユ、そしてボルドーから30歳にしてソルボンヌ大学に復学するノラという3人の群像劇と思ったらしっかり濃密につながっている。ミレニアル世代の孤独やドライなセックスや愛という触れ込みだけれど、セックスからつながりを求めてやまない焦燥感を感じる。おい!カミーユ、デリカシーなさすぎプンスカ。ポルノスターアンバー・スウィートの課金を断りSkypeでおしゃべりするエピソードが愛おしい。ポルノスターだけれど相手の真の欲望・願望を引き出すコミュニケーションスキルがすごい。地味だけど好きな作品。

【映画.comより】
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが……。グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」に収録されている3編からストーリーの着想を得た。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。


\TITANE チタン/
「RAW 少女のめざめ」のデュクルノー監督だから覚悟していたし、交通事故の手術でチタンを埋め込まれたことにより車への異常な執着・偏愛を持つ主人公なんて期待しかない!まずは公開館数が少ないので満席。開始早々(最初の殺人)で、ど真ん中の席の人が途中退場。…わかるよ、わかるけれど通路側の飲み物をこぼしていき、中々の騒動に加え、こぼされた人がイラっとしてポップコーンをすごい音で食べ出す(よくチタン見ながら食べれるわ)。…途中退出ありえるエグさなので不安な方は通路側をお早めに。プロットとしてのチタン(もちろん妊娠についてはアレだけど)はどこ行った?またしても予想外の方に連れていかれる。
【映画.comより】
「RAW 少女のめざめ」で鮮烈なデビューを飾ったフランスのジュリア・デュクルノー監督の長編第2作。頭にチタンを埋め込まれた主人公がたどる数奇な運命を描き、2021年・第74回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた。幼少時に交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれたアレクシア。それ以来、彼女は車に対して異常なほどの執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになってしまう。自身の犯した罪により行き場を失ったアレクシアは、消防士ヴィンセントと出会う。ヴィンセントは10年前に息子が行方不明となり、現在はひとり孤独に暮らしていた。2人は奇妙な共同生活を始めるが、アレクシアの体には重大な秘密があった。ヴィンセント役に「ティエリー・トグルドーの憂鬱」のバンサン・ランドン。


\気狂いピエロ/
ゴダール作品が映画館で観られるなんて☆何十年ぶりに観たけれど中々過激なアメリカ批判、そしてヴェトナム人の物真似等、今ではあり得ない描き方。でありながら即興性を重視した映像がとにかく美しい!ジャン・ポール・ベルモンドの佇まいのカッコよさ、アンナ・カリーナのファッションの愛くるしさ、何!?あのヘアアレンジ可愛すぎ。時代を切り取りながら実験し続ける映画…やっぱり最高!
【映画.comより】
ジャン=リュック・ゴダールが1965年に発表し、ヌーベルバーグの金字塔的作品として語り継がれる代表作。「ピエロ」と呼ばれるフェルディナンは、退屈な結婚生活から抜け出したいという衝動に駆られ、偶然再会した昔の恋人マリアンヌと一夜を過ごす。翌朝、見知らぬ男の死体を見つけた2人は逃避行を始めるが、やがてマリアンヌはフェルディナンに嫌気がさし、ギャングと通じてフェルディナンを裏切る。2016年にデジタルリマスター&寺尾次郎氏による新訳版が公開。2022年には2Kレストア版で公開。


\ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス/
だいじな備忘録として…長女が公開初日に日本最大のスクリーンIMAX3D(グランドシネマサンシャイン)のチケットをちょっと早い誕プレしてくれて一緒に鑑賞(感動!その後洋服買わされたけどw)!ネタバレ厳禁MCUなのですが、マルチバースものは複雑…というよりココのところ登場キャストが多すぎて追いつけていないのが正直なところ。ワンダの行動の動機が「母性」って言うのがオモシロい。母性って神聖視されがちだけれど、厄介だね~。
【映画.comより】
元天才外科医で最強の魔術師ドクター・ストレンジの活躍を描くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「ドクター・ストレンジ」シリーズ第2作。2016年に公開されたシリーズ第1作以降も、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)、そして「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(21)など一連のMCU作品で活躍してきたドクター・ストレンジが、禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったことによって直面する、かつてない危機を描く。マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった。ドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチをはじめ、ストレンジの盟友ウォン役のベネディクト・ウォン、元恋人クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーら前作のキャストが再結集。物語の鍵を握る新キャラクターのアメリカ・チャベス役でソーチー・ゴメス、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役でエリザベス・オルセンも出演。「スパイダーマン」3部作(02、04、07)を大ヒットさせたサム・ライミが監督を務め、「オズ はじまりの戦い」(13)以来となる長編映画のメガホンをとった。


\手紙と線路と小さな奇跡/
単館ロードショーだし、説明的過ぎるタイトル…でも少女時代のユナとドラマ「地獄が呼んでいる」のパク・ジョンミン出演ということで、期待は少なめに観に行ったら、ひねりもあって号泣映画だった。山奥で人口も少ないため駅のない僻地。なんと道路もないから人々は線路を道路代わりに使う。買い物や通学のために、大きな川にかかる鉄橋を3つと長いトンネルも越えなくてはならない。貨物列車は時刻表がないため、鉄橋の途中で気づいたら…命を落とした人々もいた。村人たちの「駅」への思いは切実。駅がない僻地に村人たちの切望により私設駅ができたというのは実話らしい。子どもを思うがゆえに言葉にできない思い、親に認めてほしい子どもの思い…家族のストーリーに泣かされてしまう。さすがに30代のパク・ジョンミンが高校生役って…と思ったけれど、そこにもちょっとした仕掛けがある。交通インフラは利便性だけでなく、命をつなぐ…これが1988年の話だということにも驚かされる。

【映画.comより】
1988年に開設された韓国初の私設駅「両元(ヤンウォン)駅」の実話をもとに、小さな駅づくりに奮闘する人々を描いたヒューマンドラマ。線路は通っているのに駅がない村。数学の天才である男子高校生ジュンギョンは、毎日往復5時間かけて学校に通っている。村に駅を作ることを夢見る彼は、機関士の父テユンに反対されながらも、駅の開設を求めて大統領府に手紙を送り続けていた。同級生の女子生徒ラヒにも協力してもらい、説得力のある手紙を書くため正書法の講義を受けたり、有名になるべくテレビの「高校生クイズ」に出場したりと、様々な方法で努力を続けるジュンギョンだったが……。「ただ悪より救いたまえ」のパク・ジョンミンが天才高校生ジュンギョン、「EXIT」のイム・ユナが同級生ラヒ、「KCIA 南山の部長たち」のイ・ソンミンがジュンギョンの父テユンを演じる。監督・脚本は「Be With You いま、会いにゆきます」のイ・ジャンフン。


\ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘い/
CINEMA Chupki TABATAのウクライナ難民支援上映では経費を引いたチケット売上利益全額をUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付。映画を観てウクライナを応援するのに内容的にもドンピシャな作品だった。バリケード代わりに置かれたピアノに心痛める女子学生。「ピアノは音楽を奏でるためにある。バリケードではない!」舞台の2014年ユーロ(欧州)・マイダン(広場)革命はロシアとヨーロッパ連合のどちらを選択するかが争われ、結果親ロシア派の大統領を追放をもたらした。美しく、強いショパンの演奏に対抗するロシア派の大音量ポップス。極寒の中演奏する姿に兵士とともに涙が出てくる。

【映画.comより】
2014年2月に起こったウクライナのユーロ・マイダン革命のさなか、一台のピアノとそれを奏でる人々が平和革命の象徴となり、権威主義的支配への抵抗のシンボルとなっていった様子を追ったドキュメンタリー。2014年2月、ウクライナの首都キーウの独立広場で、当時の親ロシア派ヤヌコービッチ政権に反対した市民らが軍や警察と衝突した「ユーロ・マイダン革命」。多くの死傷者を出しながらも、この革命によってヤヌコービッチ大統領は失脚し、新たな政権が発足。ウクライナの政治・社会、そして隣国ロシアとの関係にも大きな変化をもたらした。この騒乱の真っただ中にあったキーウの独立広場で、音楽院の学生だったアントネッタ・ミッシェンコが、バリケードにされようとしていた一台のピアノを救い出す。厳寒の広場でアントネッタはショパンの曲を演奏し、人々の心をつかむ。世界的に有名な作曲家であるリュドミラ・チチュクらも演奏に加わり、そんな彼らを政府は「ピアノ過激派」と呼んだ。監督は、リトアニア出身でポーランドで活動する女性ドキュメンタリー作家のビータ・マリア・ドルィガス。


\オードリー・ヘプバーン/

熱心なファンではないのだけれど主要作はすべて見ている…改めて本作でオードリーの稀有な才能・魅力を発見できる。肉感的なマリリン・モンローが活躍したハリウッドに出現したオードリー。ファッションの概念すら変えたともいえるジバンシーとのエピソード。初主演「ローマの休日」でアカデミー賞受賞し、大活躍するも「マイフェアレディ」での知らされていなかったほぼ全面吹き替えはどんなに辛かったろう!?父に捨てられ、許し、さらに愛を求め続ける姿など辛い場面もあるけれど、あらためてオードリーを大画面でみせてくれてありがとう☆

【映画.comより】
世代を超えて愛され続けるハリウッド黄金期の伝説的スター、オードリー・ヘプバーンの知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。幼少期に父親による裏切りに遭い、ナチス占領下のオランダという過酷な環境で育ったオードリー。初主演作「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を受賞し、映画スターとして輝かしいキャリアを築きあげる一方、実生活では幾度も離婚をし、愛される喜びを得られずにいた。晩年にはユニセフ親善大使など慈善活動を通して多くの人々に癒しと救済をもたらし、生涯をかけて「愛すること」を信じ、与えることを貫いた。映画では貴重なアーカイブ映像をはじめ、俳優リチャード・ドレイファスやピーター・ボグダノビッチ監督ら映画関係の仲間たち、息子や孫、友人ら近親者のインタビュー映像を交えながら、名声の裏側に隠された本当の姿を浮かび上がらせていく。


\勝手にしやがれ/
何回も観ている「勝手にしやがれ」だけれど映画館での鑑賞は初めて💛大画面で観るジャン・ポール・ベルモンドの若いこと…いやむしろあどけないと言っていい。26歳だったとは…映画ってこうして自分の年齢によって見え方が変わってくるのがオモシロい。お互いに惹かれ合いながらも、素直に認めず、悪態つきながら交わしてく2人のやりとりは相変わらずイラっとするけれどw映画なのでよい。いや、映画の中でこそこういうやりとりを存分に楽しんでおくもの。ジーン・セバークのニューヨークヘラルドTシャツ、ストライプのワンピ、男物シャツを羽織る姿とにかくすべて今観ても可愛い!

【映画.comより】
ジャン=リュック・ゴダールの初長編監督作。即興演出や手持ちカメラでの街頭撮影など、当時の劇場映画の概念を打ち破る技法で製作され、後の映画界に大きな影響を与えた、ヌーベルバーグの記念碑的作品。原案はフランソワ・トリュフォー、テクニカルアドバイザーとしてクロード・シャブロルも参加している。警官を殺してパリに逃げてきた自動車泥棒のミシェルは、新聞売りのアメリカ留学生パトリシアとの自由な関係を楽しんでいた。パトリシアはミシェルの愛を確かめるために、彼の居場所を警察に伝え、そのことをミシェルにも教えるが……。2016年にデジタルリマスター&寺尾次郎氏による新訳版が公開。2022年には、公開60周年を記念してつくられた4Kレストア版で公開。


\カモン カモン/
独身の中年男が9歳の甥っ子と過ごすうちに大切なものを見つけていくんだろうな~ぐらいの漠然予想がいい意味裏切られ、重層的でのめり込んだ。兄妹と母(認知症?)、母としての妹と子ども、妹と夫、そして兄と妹。子どもがコマ(というと語弊があるけど)のように動きながらそれぞれの関係性を俯瞰で見せてくれる。個人的にグッときたのが兄と妹の関係。それぞれに外の世界につながることによって、子ども時代の関係性がガラリと変わる。あんなに仲良かったり、喧嘩したり、濃い関係性だったのが…。甥っ子から母としての妹の姿を甥っ子から教えられるうちに、自分と妹の関係性を見直すジョニー(ホアキン・フェニックス)。「母親にむかって言うのは変だけど、子ども育てながら仕事するって、本当に大変だなー」という電話。その言葉だけで精神を病んでいる夫との関係性、そして多感な9歳児を育てている妹はどれだけ救われただろうか。ここでかなり涙腺が崩壊。また天才子役が!!

【映画.comより】
「20センチュリー・ウーマン」「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が、ホアキン・フェニックスを主演に、突然始まった共同生活に戸惑いながらも歩み寄っていく主人公と甥っ子の日々を、美しいモノクロームの映像とともに描いたヒューマンドラマ。ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活が始まる。好奇心旺盛なジェシーは、疑問に思うことを次々とストレートに投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を示してくる。それをきっかけに次第に距離を縮めていく2人。仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。「ジョーカー」での怪演でアカデミー主演男優賞を受賞したフェニックスが、一転して子どもに振り回される役どころを軽やかに演じた。ジェシー役は新星ウッディ・ノーマン。


\流浪の月/

凪良ゆうさんの原作が好き過ぎて李相日監督の描く人間の業の生々しさはどうだろう?という不安が的中。というわけで!原作と切り離して堪能。冒頭から少女時代更紗の洋服が7,8年前のUNIQLOでちょうど二女が着ていたものなので、時代背景しっかりしている。広瀬すずさんは少女時代役(サニー、海街ダイアリーなど)を経て、しっかり大人の俳優に。コメディもできるし、今回は深刻で繊細な役どころすごい。松坂桃李は流石です!そして横浜流星がよくもあんなKUSO役を引き受けたな~!ベストアクト☆月、光のカメラワークが美しいと思ったら「パラサイト」のホン・ギョンピョ。映画でよく気になるシーン…外出先の洗面所で気持ちを切り替えるためにゴシゴシ顔洗うの。メイクしている成人女性がやるわけないじゃんwあの演出もうやめたらいいのに…しかも彼氏の実家でドアが居間から続いてる洗面所で水流しっぱなし…。原作への肩入れが大きくて細かいところツッコんでしまう。
【映画.comより】
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を、「怒り」の李相日監督が広瀬すずと松坂桃李の主演で映画化。ある日の夕方、雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗に、19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかける。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰る。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。“被害女児”とその“加害者”という烙印を背負って生きることとなった更紗と文は、事件から15年後に再会するが……。更紗の現在の恋人・中瀬亮を横浜流星、心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが撮影監督を担当。


\マイスモールランド/

在留資格を失ったクルドの難民家族を扱っているということで社会派の重い映画を想像するけれど、限りなく美しくて、日々の営みの中にある尊厳や優しさが詰まった作品(これぞ大好きな是枝組!)。私にとっては今年ベスト級。国をもたない地上最大の少数民族クルド人。日本語を話せないクルド人のために通訳をする主人公サーリャはまるでCODA(聾唖の親を持つ子)のよう。冒頭の特徴的な結婚式は美しいものの、親が結婚相手を決めたり、信仰に基づく絶対的な家父長制は辟易とする。一方家族で床に座って食べるクルドの食事の美味しそうなことったら!杓子定規なお役所の辛いやり取りの後に家族で食べるラーメンのこれまた美味しく楽しそうなことったら、「分福」マジック!あまりにも自然体だと思ったら主人公家族を演じるのが本物の家族と知りびっくり!主人公はもちろん、日本語が拙い役を演じるお父さんも幼少ながらアイデンティティに揺らぐ弟も、リアルな姉妹喧嘩ふっかける妹もめちゃ芸達者!在留資格を失ったことで大学推薦を諦めさせる時の教師(板橋駿谷さん上手い!)の「がんばれ」「もうがんばってます」のやりとり。援交しておいて説教しそうなクソ男(池田良うますぎ!)。コンビニに買い物に来る老女の誉め言葉としての「お人形みたいにきれい」「どの国から来たの?」という受け取りようによって辛い言葉。ほかの役者陣も素晴らしかったので書ききれないし、パンフ品切れだったのでもう1回観る!
【映画.comより】
在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに自身の居場所に葛藤する姿を描いた社会派ドラマ。是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の若手監督・川和田恵真が商業映画デビューを果たし、自ら書き上げた脚本を基に映画化した。クルド人の家族とともに故郷を逃れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。現在は埼玉県の高校に通い、同世代の日本人と変わらない生活を送っている。大学進学資金を貯めるためアルバイトを始めた彼女は、東京の高校に通う聡太と出会い、親交を深めていく。そんなある日、難民申請が不認定となり、一家が在留資格を失ったことでサーリャの日常は一変する。自身も5カ国のマルチルーツを持つモデルの嵐莉菜が映画初出演にして主演を務め、「MOTHER マザー」の奥平大兼が共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に出品され、アムネスティ国際映画賞スペシャルメンションを贈られた。

\犬王/
奇怪な容姿(身長よりも長い片腕)を活かした舞をする南北朝時代の実在能楽師犬王と盲目の琵琶法師友魚が出会ったことにより新しいパフォーマンスが生まれる。新しい芸術、文化が生まれる時の熱狂って本当にこうだったのでは!?南北朝時代ながら音楽のモチーフは完全にQUEEN!なのに音楽に飲み込まれ説得されてしまう。轟音上映で観たのだけれど、(コロナ禍なので声出しなしでも)応援上映みたいに手拍子&足鳴らしOK上映してほしい♪暗闇(この時代本当にこれ位暗かったんだろう)、桜、何より人々の表情の豊かさが本当に美しいし、とにかく音楽の力がすごいので、音響のよい映画館で。とりあえず犬王役の女王蜂アヴちゃんの曲を帰り道ずっと聴いてました!ちょうど湯浅政明監督がラジオ出演していたんだけれど、声だけでなく、驕らないしゃべり方が若々しくて(65年生まれ)こうした新しい作品生み出すんだな…。

【映画.comより】
南北朝~室町期に活躍した実在の能楽師・犬王をモデルにした古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を、「夜明け告げるルーのうた」の湯浅政明監督が映像化した長編ミュージカルアニメ。京の都・近江猿楽の比叡座の家に、1人の子どもが誕生した。その子どもこそが後に民衆を熱狂させる能楽師・犬王だったが、その姿はあまりに奇怪で、大人たちは犬王の全身を衣服で包み、顔には面を被せた。ある日、犬王は盲目の琵琶法師の少年・友魚(ともな)と出会う。世を生き抜くためのビジネスパートナーとして固い友情で結ばれた2人は、互いの才能を開花させてヒット曲を連発。舞台で観客を魅了するようになった犬王は、演じるたびに身体の一部を解き、唯一無二の美を獲得していく。湯浅監督がかつてアニメ化した「ピンポン」の漫画家・松本大洋がキャラクター原案を手がけ、「アイアムアヒーロー」の野木亜紀子が脚本を担当。

🔴産後ケア教室(吉祥寺)🔴
●産後ケア教室吉祥寺【5月コース】11,18,25,6/1(水)10:30-12:30 開催中※2021/11/3 
●産後ケア教室吉祥寺【6月コース】8,15,22,29(水)10:30-12:30 受付中※2021/12/1
※赤字の日付以降生まれのお子さんは4回を通してご同伴いただけます。
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