韓国の小説は文学界も熱いなー!!!もうどこから手を付ければいいのかw!嬉しいとまどい。
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ (著), 斎藤 真理子 (翻訳)
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。(「BOOK」データベースより)
1980年代に民主化運動が激化した韓国。その頃に生まれたキム・ジヨン。日本よりもさらに抑圧された女性たち。姑の面倒を見るのが当たり前で、本書で知って愕然としたのは、胎児が女の場合堕胎するケースがまかり通っていて、1990年には女児100人当たり116.5人の男児という男女出生比のアンバランスが問題になっていたっていう…って、最近じゃないか!女性の権利どころか、生まれる前から抹消されていたという。もちろんその男尊女卑に驚くんだけれど、韓国が現在抱えるジェンダーギャップの問題って、日本と変わらないこと。
2017年版ジェンダーギャップ指数の報告書によると、調査対象の144カ国中、日本は114位、韓国は118位!すごい勢いで成長している、女性たちがしっかり声をあげている。この勢い、熱量が韓国文化熱くしているんだなー。
そんなに長くないので一気に読めるのですが、琴線に触れて涙止まらなくなってしまったのは、キム・ジヨンが同級生のほぼ見知らぬ男の子に付きまとわれた時に(ほぼストーカー行為)助けてくれたのも若い女性っていうこと!私も高校時代に地下鉄でスカートをカッターで切られ、見ず知らずのOLがはおっていたカーデガンを貸してくれたのです。なんだか思い出して涙止まりませんでした。
痴漢やストーカーの話を男性にしても、「俺がやっつけてやる」「おまえにすきがあったのでは?」と返されるケースが多いけれど(本作品でも父親はそういう反応)、やっつけてなんて頼んでねーし。この「恐怖感」については本当に理解してもらえないのよね。
こうしたフェミニストの作品を紹介すると一定数の男性たちからは引かれるんだけれど、女性が男性と同等の人権(!)をもつことって、男性の「生きやすさ」「幸福」にもぜったいつながると思うんだよなーーー。
ちなみに私が本作に興味持ったのはBTSのリーダーRMがVライブで言及していた(のをtwitterで読んだ)から。「示唆するところが格別で、印象深かった」…もうダンスの練習と曲作りの間にどんだけ読書もしているのーー!?韓国でベストセラーになっても日本語版出ていなかったので、すっかり忘れていたらお世話になったライターさんのSNSで翻訳版が出ることを知ってラッキー!
「僕はキム・ナムジュン、そしてBTSのRMです。韓国の小さな街で生まれたアイドルであり、アーティストです。僕も他の人々と同じように、人生で沢山の失敗をして来ました。僕には沢山の欠点があって、沢山の恐れもあります。でも僕は出来るだけ強く、自分自身を抱きしめようと思います。そして僕は段々と、少しずつ自分自身を愛し始めています。
あなたの名前は何ですか?自分自身を語ってください」(ユニセフのスピーチより)
こちらはあとがきにあったのですが、「韓国社会では結婚と同時に女性は名前を失い、「〇〇さんの母」と単に家族の機能のように扱われる」…これ、日本でも同じですよね。結婚したら「〇〇さんの奥さん」出産したら「〇〇ちゃんのママ」!自分の名前で、自分を主語に語ろう!だからマドレボニータのお教室では自己紹介で「この子は生後〇ヶ月です」とは言わずに「私は産後〇ヶ月です」と徹底しています。
Live Yourself!(マドレボニータ)
Love Yourself!(BTS)
ちなみにこちらも大人気のRedVelvetのアイリーンが本書を読んだことを言及すると男性ファンから叩かれ、炎上してしまったとか!日本でも女性が権利を主張すると「レディースデイがあるし、いいじゃないか!逆差別だ!」とか逆切れ(!)する輩がいるけれど、韓国もさらに根深そうです。「軍隊にも行かなくていいじゃないか!」って!これって男性の生きづらさがそのまま、裏返して出てきているんですよね。家父長制とかとかとか。。。
ちなみに映画化も決定していて、コン・ユとチョン・ユミという『トガニ』『新感染』コンビが主演ですってよ!!!2人とも本当にいい作品選んでるわーーー!ちなみに『トガニ』についてはブログでも紹介しています→①、②
…サラッと書くつもりが長くなってしまった(-_-;)!!
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