保育園話を熱く語りたいところですが、今年は映画だけでなく読んだ本も記録していこうということで大好きな辻村深月さんの「水底フェスタ」!12月のマドレラウンジ『読書の愉しさを語ろう』で野田カオリさんがおススメしていたもの。実は辻村さん作品の”地方もの”として『島はぼくらと』と同じく注目していたのですが、”ドシーンと来るよ”と信頼する私の本コンシェルジュwから聞いていたので避けてたんですよね。でも2019年は年女なので(←関係ない)重い腰上げて…よかった!!
【内容】自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。田舎特有の、窒息しそうな閉塞感に苛立つ高校生の広海は、突然村に戻ってきた地元出身の有名モデル・由貴美と出会い、囚われてゆく。ある晩彼女から「村への復讐に協力してほしい」と持ちかけられ、広海は求めに応じるが、実は由貴美には“真の目的”があった。そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が二人を襲う──。新直木賞作家による傑作長篇。息を呑むラストまでページを繰る手が止まらない!(「BOOK」データベースより)
●男子高校生の心情●
山間の小さな村社会に生きる広海(男子高校生)は村を窮屈に感じているけれど、音楽が好きで誘致されたロックフェスを心底楽しんでいるし、その音楽センスの源となっている父親を尊敬している。で、この父親が小さな村の若き村長なんだけれど、信頼しきっている。むしろ口うるさくて世俗的な母親を軽蔑している(あー、痛い痛い)。ここら辺の描き方がもう絶妙で!!だからこそ閉塞的な村社会の悪事や掟やら、村八分体制とか気づけない…っていうか気づきたくないよね。
●男子高校生の恋愛●
辻村さん作品には珍しい性描写シーンが出てくるけれど、本当にコレがまた美しい。男子高校生目線というのも…すごい(←語彙力w)…なんで描けるんだろう!?過ぎ去れば「たかが初めて」ということも思春期の高校生の全世界を変えてしまうような…。で、ネタバレにならないようにはしたいのだけれど、ちょっと悲しくてズシーンとくる結末が、絶望的ではなくて水底にかすかに見える希望があるのは「彼の初恋」なんだよね。全世界が家族だったり、村だった彼が「恋」という武器を手に入れて立ち上がる。
●男子高校生の友情●
広海は村を開発した日馬開発のドラ息子で東京から訳ありで追いやられた達哉とも唯一仲良くできる存在。周囲からは手を焼かれているんだけれど、広海にだけは心を許している…そんな彼らだからこそ…( ノД`)!!あー、これ以上書けない。というわけで高校生を育てている親たちにも是非読んでほしい作品。
【内容】瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。(「BOOK」データベースより)
こちらも大好き↑!地方再生がテーマなので、そんなコーディネート業をしているアノ人、コノ人の顔が思い浮かんでしまうw!辻村作品は長女(高1)が大好きで、一緒に語れるのも楽しいんですー。こんな日がやってくるとは…!
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