ページ

2021年1月31日日曜日

1月に観た映画~母になっても映画が観たい~

 マンスリー観た映画紹介。2度目の緊急事態宣言…空いている時間帯を狙っているからというのもあるけれど、客入りは少なく…。劇場公開スルー映画もたくさん出てきたり(ソウルフルワールド)、公開延期を重ねてどうなるのか(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)という映画もあったり。この状況が続いて、新作がつくられなくなるなんてことがあったら…( ノД`)シクシク…ということで、草の根活動で安全性を確保しながら劇場公開応援します。


〇2021年1月に観た映画8本
燃ゆる女の肖像
Swallow スワロウ
新感染半島 ファイナル・ステージ
チャンシルさんには福が多いね
KCIA 南山の部長たち
Swallow スワロウ
43年後のアイ・ラヴ・ユー
花束みたいな恋をした

\燃ゆる女の肖像/

望まぬ見合い相手に送るための結婚写真ならぬ肖像画、女性というだけで自分の名前ではなく父の名前で作品を発表する女性画家…現代よりはるかに女性の抑圧がひどい18世紀ではあるものの、恋に落ちる瞬間、安心できる場、人との関係性においてのみ見られる素顔の数々は普遍的。舞台となるブルターニュの孤島がとにかく美しく、淋しい。そして何より主演の2人(3人)が素晴らしい。「見る」「見られる」「触れる」「息遣い」「瞬き」など映像ならではの人に魅かれて退き戻れないサマが生々しい!観ている最中しみじみ「あゝ、映画だ!」と嘆息してしまう。3人がカードゲームに興じたり、食事を用意するシーンが好き。身分や年齢を超えたシスターフッドに溢れている。入院で見逃しそうだったけれど映画館で間に合って本当によかった。

【映画.comより】
18世紀フランスを舞台に、望まぬ結婚を控える貴族の娘と彼女の肖像を描く女性画家の鮮烈な恋を描き、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞を受賞したラブストーリー。画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から娘エロイーズの見合いのための肖像画を依頼され、孤島に建つ屋敷を訪れる。エロイーズは結婚を嫌がっているため、マリアンヌは正体を隠して彼女に近づき密かに肖像画を完成させるが、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを批判されてしまう。描き直すと決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にもモデルになると申し出る。キャンパスをはさんで見つめ合い、美しい島をともに散策し、音楽や文学について語り合ううちに、激しい恋に落ちていく2人だったが……。「水の中のつぼみ」のセリーヌ・シアマが監督・脚本を手がけ、エロイーズを「午後8時の訪問者」のアデル・エネル、マリアンヌを「不実な女と官能詩人」のノエミ・メルランが演じた。


\Swallow スワロウ/

Swallowは「飲み込む」。一見満たされている女性が妊娠を機に”異食症”を発症する。妊婦に多い氷から始まり、ビー玉、画鋲、電池とエスカレートしていく。掃除も装飾もいき届いて、センスもすばらしい豪邸なんだけれど、冒頭からずっと不穏な空気と音楽そして主人公ハンターの挙動…昨年版「透明人間」のよう!もう怖いことしか起こらない予感。異食症といえど、痛みは飲み込むにとどまらず、排泄するところまで、なおかつ洗浄して、飾る行為まである。くれぐれもポッポコーン片手に観ない方がいい。ハンターを演じるヘイリー・ベネットの発症までの逡巡を表す表情、仕草がすごい!そして夫、義両親の表沙汰にならないDVの描き方やカウンセラーのくせに夫に報告するという裏切り行為…じわじわと真綿で追い詰められるような、逃げ場のない恐怖感じるわー。ストーリーとまったく関係ないんだけれど、トイレ使用後の女性たちの90%が手を洗った後、パッパとはらって、髪の毛を手櫛で整え、エアータオルを使わずに出ていくのは…コロナ前を思い出すけれど、みんなもっと清潔にしような!

【映画.comより】
「ガール・オン・ザ・トレイン」「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」のヘイリー・ベネットが異物を飲み込むことで自分を取り戻していく主婦を演じるスリラー。ニューヨーク郊外の邸宅で、誰もがうらやむような暮らしを手に入れたハンター。しかし、まともに話を聞いてくれない夫や、彼女を蔑ろにする義父母の存在など、彼女を取り巻く日常は孤独で息苦しいものだった。そんな中、ハンターの妊娠が発覚し、夫と義父母は待望の第一子に歓喜の声をあげるが、ハンターの孤独はこれまで以上に深くなっていった。ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられたハンターは、ガラス玉を口に入れて飲み込んでしまう。そこでハンターが痛みとともに感じたのは、得も言われぬ充足感と快楽だった。異物を飲み込むことに多幸感を抱くようになったハンターは、さらなる危険なものを飲み込みたい欲望にかられていく。


\新感染半島 ファイナル・ステージ/

マブリー=マ・ドンソク+ラブリーを生み出したと言ってもいい前作「新感染」はゾンビ映画ながら父子ものとしても、もちろんマブリーものとしても好き💛なぜか怖い映画無理な三女もハマりまくって何回もリピートしているので楽しみにしておりました。ゾンビ映画部分は冒頭のみでマッドマックス並みのロードアクションムービーと化していくんだけれど、生き残り少女のドライブテクがアニメチックにすごすぎて(笑)好き☆特に逆走シーンが大好物なのでこれだけでも映画館で観れてよかった。しかもこの少女役は「ソウォン願い」の子って…韓国の天才子役層すごすぎるよね。ただ主人公カンドンウォンをコンユさんばりに人間成長させていくのにあざとさを感じたり(そりゃ人気が定着するよね)、何より母のアノ最後の行為どうなの!?押しつけ母性!?あんなの子どもにとっては重荷でしかないわ…トラウマになるわ。と、色々ツッコんでしまいますがカーアクションは大スクリーンで楽しめて満足。自宅で楽しむなら「感染家族」の方がコメディに振り切っていて好き💛

【映画.comより】
韓国で大ヒットを記録し、日本でも話題を呼んだゾンビパニックアクション「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後を描く続編。「MASTER マスター」「ゴールデンスランバー」などで知られる人気俳優カン・ドンウォンを主演に、前作から引き続きヨン・サンホ監督がメガホンをとった。人間を凶暴化させる謎のウイルスが半島を襲ってから4年後。香港に逃げ延びていた元軍人のジョンソクが、ある任務遂行のために半島に戻ってきた。その任務とは、限られた時間内に大金が積まれたトラックをチームで回収し、半島を脱出することだった。トラックを回収し、任務は順調かに思われたが、民兵集団によりジュンソクたちはトラックを奪われてしまう。そんなジュンソクを窮地から救ったのはミンジョン母娘だった。2020年・第73回カンヌ国際映画祭(新型コロナウイルスの影響で通常開催を見送り)のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」作品。


\チャンシルさんには福が多いね/

ホン・サンス監督のプロデューサーが初監督ということで、ホン・サンス的なエリック・ロメール的ななにごともおこらずただただ美しい風景が静かに流れ、男と女がくっついたり喧嘩したりするのを想像していたらいい意味裏切られて、もっと現実的でコミカルでいとおしい感じ。40歳での失業を描くのにあたたかい。「愛の不時着」の愛すべき耳野郎(←北朝鮮の盗聴者隠語。日本語で書くとすごいねw)がチャンシルさんと私もファンであるレスリー・チャンと言い張る幽霊役で出ていて、なぜか寒い中終始「欲望の翼」ばりの下着姿で最高に笑えるし、大家さんは「バッカス・レディ」のユン・ヨジョンだったり、韓国の坂の多い街並みが美しかったり、独特な家のつくりがおもしろかったり…なのですが、パンフレットがチケットとセット販売のみと言うのがいただけない…。

【映画.comより】
長年にわたりホン・サンス監督作のプロデューサーを務めてきたキム・チョヒが初メガホンをとり、自身の体験を投影させながら描いたオフビートなコメディ。映画プロデューサーのチャンシルは、ずっと支えてきた映画監督が急死したため失業してしまう。人生の全てを映画に捧げてきた彼女には家も恋人も子どももなく、青春さえも棒に振ってきたことに気づく。そんな彼女に、思わぬ恋の予感が訪れる。Netflixドラマ「愛の不時着」のキム・ヨンミンが、香港スターだと言い張る男性役で出演。


\KCIA 南山の部長たち/

同時代にお隣韓国では腹心の部下が大統領を暗殺するという事件…子どもだったので何の記憶もないけれど、韓国の政治モノ映画は国民性の違いが如実にあらわれていてひたすらオモシロい。ただ政治モノなので役職名がむずかしいわ(というか覚えきれない)、キムさん&パクさんが多すぎて大混乱で意識が飛ぶこと数回…なのに、結果的にめちゃくちゃ面白い。アカデミー賞韓国代表作に選出もわかる!腐敗を告発するヒーロー、でも人間味あふれててカッコいいだけじゃない人間臭さ、言ってしまえばカッコわるいイ・ビョンホンが観れる。

【映画.comより】
1979年に韓国の朴正煕大統領が中央情報部部長キム・ジェギュに暗殺された実話を基に映画化した実録サスペンス。金忠植(キム・チュンシク)によるノンフィクション「実録KCIA『南山と呼ばれた男たち』」を原作に、「インサイダーズ 内部者たち」のウ・ミンホ監督がメガホンをとった。1979年10月26日、大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。事件発生の40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクは亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で、韓国大統領の腐敗を告発した。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長はアメリカへ渡り、かつての友人でもあるヨンガクに接触を図るが……。愛国心と野心との間で揺れ動くキム部長をイ・ビョンホンが熱演。共演に「目撃者」のイ・ソンミン、「哭声 コクソン」のクァク・ドウォン。


\Swallow スワロウ/

おかわり鑑賞。ストーリー、構成はもちろん、ディテール、音響、役者全てが素晴らしくて、1回ではスワロウ(飲み込む)できないので。裕福で育ちのいい(!)夫との新婚生活…夫の両親は私の話を全く聞いてくれないけれど、何不自由ないシャレた生活、恵まれているんだから「それぐらい我慢すべき」的な設定が絶妙。育ちがいい夫だからこそ、決して傍目にわかるような暴力はふるわない。今日つけて行く予定の絹のネクタイに間違えてアイロンかけてしまっても、やんわり注意。だけど抑えきれない苛立ちをどう表すか!?「育ちがいい」本がちょっとブームだけど、厄介だよ。逃げ場がない主人公ハンター…探り探り、手を伸ばそうとするとことごとく振り払われる。ハグをせがむ男性、料理を褒めてくれる女性、カウンセラー、そして母…。飲み込み、自分の体内を通過(消化はされない)するものだけが、本当に自分から出る言葉。女性の抑圧からの解放の作品はここのところ多いけれど、最高峰。で、しっかり面白い!

【映画.comより】
「ガール・オン・ザ・トレイン」「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」のヘイリー・ベネットが異物を飲み込むことで自分を取り戻していく主婦を演じるスリラー。ニューヨーク郊外の邸宅で、誰もがうらやむような暮らしを手に入れたハンター。しかし、まともに話を聞いてくれない夫や、彼女を蔑ろにする義父母の存在など、彼女を取り巻く日常は孤独で息苦しいものだった。そんな中、ハンターの妊娠が発覚し、夫と義父母は待望の第一子に歓喜の声をあげるが、ハンターの孤独はこれまで以上に深くなっていった。ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられたハンターは、ガラス玉を口に入れて飲み込んでしまう。そこでハンターが痛みとともに感じたのは、得も言われぬ充足感と快楽だった。異物を飲み込むことに多幸感を抱くようになったハンターは、さらなる危険なものを飲み込みたい欲望にかられていく。


\43年後のアイ・ラヴ・ユー/

邦題がアレだけれど、予告編を見て「ネブラスカ」のブルース・ダーン(ローラ・ダーンの父)と老人ホームが舞台というのが気になって。邦題がアレだけれど(2度目w)ストーリーが中々重厚だし、老人の恋愛映画としてこの結末はよいな~。原題”Remember Me”でよき。

【映画.comより】
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた名優ブルース・ダーンが主演を務め、アルツハイマーで過去の記憶が失われた元恋人に思いを伝えようと奮闘する老人の姿を描いたハートフルドラマ。妻に先立たれ、ひとり気ままな老後生活を送っていた70歳の元演劇評論家クロードは、昔の恋人で人気舞台女優のリリィがアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知る。もう一度リリィに会いたいと考えたクロードは、自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという大胆な計画を実行。リリィと再会を果たすことに成功するが、リリィの記憶からクロードの存在はきれいに失われていた。そんなリリィに対し、クロードは毎日のように2人の思い出を語って聞かせる。そしてある日、かつてリリィが演じたこともあるシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇することなり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を立てる。


\花束みたいな恋をした/

ナーメテーター案件。予告編見て20代のベタな恋愛映画…恥ずかしくてチケット買えない!すら思っていたのですが、弟がちょっと関わっておススメされたので、菅田君だし、有村架純ちゃんだし、坂元裕二脚本だしと若干重い足取りで観に行ったら、ナンだこれは!日本の!未婚の!「ブルーバレンタイン」だわ。恋愛映画と言うより倦怠からの別れ映画。家族じゃないから、書類で縛られていないから別れるのがしんどい。親との距離感や生き方、家事のやりとり(むしろ菅田君の方がご飯つくってる)とか色々ちゃんとUpdateされているのもいい。静岡の「さわやか」行ってみたくなること請け合い。…と興奮して、弟にLineしたらちょうど来週のムービーウォッチメンにも選ばれた!写真は公開からかなり前のフライヤー。行列のできるスイーツTartine(タルティン) のイラストも手がけた渡邉良重さん「KIGI」によるもの、すばらしー!作中で麦くんが描くイラスト(by朝野ペコ)もいい!

【映画.comより】
「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純の主演で映画化。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけた、「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。




おうちでマタニティケア 2/2(火)9:30-10:20
女性のためのボディケア 2/4(木)9:30-10:20

▼朝活バランスボール部Facebookページ▼







0 件のコメント:

コメントを投稿