誰も「中絶」をしたいとセックスする人間はいない。悩み苦しみ、誰にも相談できず(時にはセックスの相手にすら)、刻一刻時間を気にしながら調べ、誰にも知られないようにひっそりと行う。中絶する人間を非難したり、中絶廃止論を現代になって言い出す大統領などはもう理解できないのですが、私だってじっくり学んだり、考えたことはない。でも目を背けず、現状を知ることが、中絶で傷つく女性そして、なくなっていく命を減らすことにつながるのではないか、、、。そのためには確実で、安全な避妊についても男女共に(!)学んでいかなくては。以下、青字は本書より引用しています。
●現在では、多くの国々で妊娠初期の中絶には吸引と中絶薬という二大選択肢があり、どちらを選ぶかは女性自身の好みと考えしだいになっている。一方の拡張掻爬術は、2012年のWHOの文書の中で「廃れた」(obsolete)方法と位置付けられ、上記二つの選択肢のいずれかに置き換えるべきだと指導されている。
廃れたと位置付けられている「拡張掻爬術」が日本の中絶技術です。そして女性自身の好みしだいとなっていますが、たとえば中絶薬という選択肢の出現によって、「能動的に自分の中絶と向き合う」という考察も興味深いです。
自宅での中絶というと映画『レボリューショナリーロード』を思い出してしまうのですが…。これは1950年代アメリカの話。
●日本の中絶状況で特筆すべきことは、第二次世界大戦の直後、他国に先駆けて事実上中絶が合法化されたことである。戦後日本の中絶件数は1948年の優生保護法制定ならびに1949年と1952年の法改正によって急速に増大し、110万件台を記録した1955年をピークに、1960年代初めまで毎年100万件を超える時代が続いた。
現在中絶技術が遅れている日本が、なんと他国に先駆けて合法化されていたとは…。そしてこの数字110万件とは、現在の5倍以上であり、同時に2017年現在の出生数より多いんですよ。ちなみに1955年の出生数は173万人。。。
日本における中絶の倫理についても読み進めて、シェアできることがあれば…(すごく興味深いのですが、むずかしくて読み進めるのに時間がかかっています(^◇^;)
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・・・以降、続きます。
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【3月コース】1,8,15,22(水)10:00-12:00 定員です。(2016/8/25以降)
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