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2022年6月30日木曜日

2022年6月に観た映画~母になっても映画が観たい~

  マンスリー観た映画☆6月に観た映画は12本。コロナ前、コロナ禍に撮影された作品も満を持して公開になって素晴らしい作品が大渋滞(嬉)!6月に観た作品だけで2022ベスト10の過半数占めちゃいそう(嬉)!そしてこんなに書いても読む人いるのかなと思いきや、産後ケア教室のOGから「毎回必ずチェックして、観に行く映画を決めてます!」という嬉しいお言葉いただいたので、地道に投稿していきますw!そして産後めっちゃ久しぶりに映画館に行くなら外したくないよね…そんな人はDMください💛コンシェルジュやります。6月の中では全方位の方に勧めたいのはマイスモールランドだな。


〇2022年6月に観た映画12本
ハケンアニメ!
トップガン マーヴェリック
帰らない日曜日
マイスモールランド
私だけ聴こえる
FLEE フリー
ニューオーダー
三姉妹
メタモルフォーゼの縁側
ベイビー・ブローカー
PLAN 75
神は見返りを求める



\ハケンアニメ!/
大好きな辻村深月さんの原作ということで長女と行くのを楽しみにしていたら、中々予定が合わず公開から1週間後!これぞ映画向け作品!原作も好きだけれど、辻村作品の中で映像化向いてるベスト!覇権(←派遣じゃない)アニメが題材になっているから、小説では限界のある絵、音響、色彩豊かさ、躍動感をクオリティ高く再現!しかもコレはアニメ業界の話=働くをテーマにしたストーリー。こんなにもたくさんの人・チームに支えられてアニメは作られている。原作では斎藤瞳(吉岡里帆)、有科香屋子(尾野真千子)、並澤和奈(小野花梨)の3人の女性それぞれのストーリー展開があるんだけれど、尺の都合上おもに斎藤ストーリーに絞って、でも辻村作品に冴えわたる名言の数々はしっかり残した脚本がすばらしいな~政池洋佑さんの名前覚えておく!…というわけで映画から入られた方は鑑賞後に原作を読むと更に味わい深いと思う!柄本佑の原作以上の行城感、演技派として見逃せない吉岡里帆はもちろん、王子役の中村倫也良かったな~特に対談シーン。子どもも一緒に楽しめるので劇場公開中に是非!!
【映画.comより】
直木賞作家・辻村深月がアニメ業界で奮闘する人々の姿を描いた小説「ハケンアニメ!」を映画化。地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳は、デビュー作で憧れの天才監督・王子千晴と業界の覇権をかけて争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したものの、その過剰なほどのこだわりとわがままぶりが災いして降板が続いていた。プロデューサーの有科香屋子は、そんな王子を8年ぶりに監督復帰させるため大勝負に出る。一方、瞳はクセ者プロデューサーの行城理や個性的な仲間たちとともに、アニメ界の頂点を目指して奮闘するが……。新人監督・瞳を吉岡里帆、天才監督・王子を中村倫也が演じ、柄本佑、尾野真千子が共演。「水曜日が消えた」の吉野耕平が監督を務めた。劇中に登場するアニメは「テルマエ・ロマエ」の谷東監督や「ONE PIECE STAMPEDE」の大塚隆史監督ら実際に一線で活躍するクリエイター陣が手がけ、そのキャストとして梶裕貴ら人気声優が多数出演。


\トップガン マーヴェリック/
トム・クルーズをトムたらしめたトップガン!公開当時は中3!中高一貫校だったから能天気に観に行ってたのね。そして同年代男子たち全員(!)MA-1着て、レイバンかけてるのを横目で見ていたけれど、映画かくあるべしなトップガン!圧倒的なカッコよさ、迫力、何よりわかりやすいストーリー(いくらでも小難しく描ける戦略についても、子どもにもわかるように展開)、そして笑える小ネタたくさんなところもいい(カッコいいだけだと辛いw)!映画を愛し、映画に愛された男トム・クルーズ!同時代に生きているのも誇れる☆
【映画.comより】
トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的ヒット作「トップガン」の続編。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。主人公マーヴェリックをクルーズが再び演じ、「セッション」のマイルズ・テラー、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、「アポロ13」のエド・ハリスが共演。さらに前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じたバル・キルマーも再出演する。「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキーが監督を務め、「ミッション:インポッシブル」シリーズの監督や「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家として知られるクリストファー・マッカリーが脚本に参加。

\帰らない日曜日/

婚約者のいる金持ち子息とメイドの許されざる恋…という予告でよくある文芸エロスものかと思いきや、コリン・ファースとオリビア・コールマン(女王陛下のお気に入り、ファーザー)が夫婦役で共演!ということで見逃せない!あの鬼才オリビア・コールマンをして憧れと言わしめるコリン・ファースやはりすごい。出番は多くないけれど、裕福で交友関係にも恵まれているのにどこか物悲し気&不穏な様子。その理由が徐々に明らかにされていく。時は1924年、第一次世界大戦後。恋愛ものであるだけでなく、戦地に行った家族を思う、喪失の物語。イギリスの風景、建物が本当に美しい!

【映画.comより】
ブッカー賞作家グレアム・スウィフトの小説「マザリング・サンデー」を映画化し、第1次世界大戦後のイギリスを舞台に、名家の子息と孤独なメイドの秘密の恋を描いたラブストーリー。1924年3月、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される「母の日」の日曜日。しかしニヴン家に仕えるジェーンは孤児院育ちで、帰る家はない。そんな彼女のもとに、秘密の恋人であるアプリィ家の子息ポールから密会の誘いが届く。幼なじみのエマとの結婚を控えるポールだったが、前祝いの昼食会を前に、屋敷の寝室でジェーンとひと時を過ごす。やがてニヴン家へ戻ったジェーンを、思いがけない知らせが待ち受けていた。時が経ち小説家になったジェーンは、彼女の人生を一変させたあの日のことを振り返る。「アサシネーション・ネーション」のオデッサ・ヤングと「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーが主演を務め、オスカー俳優のコリン・ファースとオリビア・コールマンが共演。監督は「バハールの涙」のエバ・ユッソン。


\マイスモールランド/

暫定今年ベスト映画なので2度目鑑賞。これだけ難民受け入れが社会問題化しているのに何もできずにいる自分を目の当たりにするのが辛い。居心地が悪くなってしまう。けれど、美しい画で引き留めてくれる。まずは選挙に行こう。背景を知らなければコンビニ先の店長聡太の叔父(藤井隆名演)、聡太の母(池脇千鶴これまた名演)のようなやむなき行動をとってしまうかもしれない。だからと言ってそこで難民について語る、考える資格を失うのではなくて、サーリャと聡太のような関係性を築いていけばいい。何の解決もしていないけれど、2人の小さな関係性から行動は変えられるという希望がほんのり湧く。公開館数&上映回数も少ないけれど、劇場で是非。

【映画.comより】
在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに自身の居場所に葛藤する姿を描いた社会派ドラマ。是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の若手監督・川和田恵真が商業映画デビューを果たし、自ら書き上げた脚本を基に映画化した。クルド人の家族とともに故郷を逃れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。現在は埼玉県の高校に通い、同世代の日本人と変わらない生活を送っている。大学進学資金を貯めるためアルバイトを始めた彼女は、東京の高校に通う聡太と出会い、親交を深めていく。そんなある日、難民申請が不認定となり、一家が在留資格を失ったことでサーリャの日常は一変する。自身も5カ国のマルチルーツを持つモデルの嵐莉菜が映画初出演にして主演を務め、「MOTHER マザー」の奥平大兼が共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に出品され、アムネスティ国際映画賞スペシャルメンションを贈られた。


\私だけ聴こえる/

「コーダあいのうた」のアカデミー賞受賞により広く認識されるようになったChildren Of Deaf Adultsの存在。CODAだけで集まる夏季キャンプは彼女たちにとって(フィーチャーされているのは5人ともCODA女性)唯一の居心地のいい場所。ろうの子として受ける何気ない偏見、かと言ってろう社会にも居場所がない。親の愚痴を言おうにも”ろう”ゆえの愚痴ではないけれど、それを聴こえる人と共有するのはむずかしい。どちらにも居場所がなくなるのが怖くて、そろって「私も聴こえなければよかったのに」という願望を持っている。でも本当に聴こえなくなりたいわけじゃない。社会に出て行った時にろうの世界を忘れてしまうのが怖いのだ。大学入学前に自宅に友人たちを招いてパーティをする。ろうの母は一生懸命世話をやいて「座って食べなさい」と手話で伝えるが、娘は頑として動かず友達と同じようにふるまう。このお母さんに伝えたい。ろうだからじゃなくて、思春期だから言うこと聞かないだけだよ。大好きだよ。もっともっと知るべき世界がある。職業柄、安心して本音を話せる場を追い求めるCODAの姿には産後女性も重ねて見てしまう…。産後ケア教室がCODAキャンプのような存在でありたい。
【映画.comより】
耳の聴こえない両親から生まれた耳の聴こえる子どもたち「コーダ(CODA=Children Of Deaf Adults)」にスポットを当てたドキュメンタリー。ドキュメンタリー作家・松井至が監督を務め、15歳という多感な時期にいるコーダたちの3年間を追う。学校では“障がい者の子”として扱われ、ろう者からは「耳が聴こえる」という理由で距離を置かれるコーダたち。そんな彼らが唯一ありのままの自分を解放できるのが、年に一度の「CODAサマーキャンプ」だ。キャンプを終えた15歳の子どもたちは、自身の進路を決める大切な時期に入る。「ろうになりたい」という欲望に突き動かされ、聴力に異変を感じるナイラ。ろうの母から離れて大学へ行こうと葛藤するジェシカ。音のない世界と聴こえる世界の間で居場所をなくしたコーダたちが、揺らぎながらも成長していく姿を描き出す。

\FLEE フリー/

ベルギーに住むアフガニスタン難民アミンは監督ヨナスと長年の友人でありながら中々自分のことを語らない。何年もかけてインタビューをして聞き出した彼のFLEE(脱出)劇。彼そして家族の身を守るためにも決して素性は明かせないということでアニメにしてある。この画風が秀逸。遊んだり、会話しているところは素朴かつ温かみのある絵なのに、ソ連に逃げて腐敗した警察に追われるシーンやヨーロッパに逃げる悲惨なシーン(姉たちは小さなコンテナに60人以上押し込められて窒息死寸前に)は墨のような絵が流れていく。家族全員死んで逃げたはずなのに、実は生きている家族がいる!?それは喜ばしいことじゃないか?と周囲は思ってしまう。いや、それ以上に辛いのは自分の家族のこと、自分の性的アイデンティティを語れない孤独。こんなにも美しいアニメに仕立てて見せてくれているのに目を背けてはいけない。
【映画.comより】
20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿をとらえたドキュメンタリー。主人公をはじめ、周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、アカデミー賞で史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした。また、アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞している。父がタリバンに連行されたまま戻ることがなかったアミンは、残された家族とともに生まれ育ったアフガニスタンから脱出した。やがて家族とも離れ離れとなったアミンは、数年後たった1人でデンマークへと亡命する。30代半ばとなり、研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていたアミンだったが、彼には恋人にも話していない20年以上も心に抱え続けていた秘密があった。親友である映画監督の前で、アミンは自身の過酷な半生を静かに語り始める。監督は自身も迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民であるヨナス・ポヘール・ラスムセン。


\ニューオーダー/
メキシコを舞台にした経済格差から起こる行き過ぎた暴動。戦争より怖く感じるのは数分前までメイドと主人という関係であっても時におしゃべりしたり、子育てに関与したりという人間関係があったこと。そしてそれより怖ろしいのは人間関係、信頼ゆえに手を差し伸べようとするほどにえげつない目に遭う。救いがなくてしんどいんし、本当に地獄絵図なのに目が離せないストーリーテリングと映画としての完成度…。
【映画.comより】
「母という名の女」「或る終焉」などで知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコ監督が、広がり続ける経済格差が引き起こす社会秩序の崩壊を描き、2020年・第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞したディストピアスリラー。裕福な娘マリアンは夢にまで見た結婚パーティの日を迎え、幸せの絶頂にいた。彼女が暮らす豪邸には、結婚を祝うため政財界の名士たちが集まってくる。そんな中、近所の通りで行われていた貧富の差に対する抗議運動が暴動化し、マリアンの家も暴徒たちに襲撃されてしまう。殺戮と略奪が繰り広げられ、パーティは一転して地獄絵図と化す。マリアンは運良く難を逃れたものの、次に彼女を待ち受けていたのは軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。


\三姉妹/
「ニューオーダー」の後味の悪さを払拭したくて「愛の不時着」「椿の花咲く頃」の名バイプレイヤーキム・ソニョン(両作とも主人公を取り囲む女集団のボス的存在と言えば思い浮かぶはず)、そして年に1回は観直すオアシスのムン・ソリが出演というだけでチョイス。序盤からほぼ終わりまでわりとしんどくて、特に精神的に追い詰められてアルコール依存症になっている脚本家三女は常にだらしなく酒飲んで、スナック菓子をとめどなくくちゃくちゃ食べて、しかも理由がなかなか明されなくて!「え?失敗かも」と残り20分位まで思ってしまったw!いよいよ終盤で三姉妹の封印されたしんどい過去が明かされていく。もうコノ勢いある大展開!特に韓国では根強い家父長制、戦争の記憶…あらゆるひずみが女性そしてもっと弱い子どもたちへ向かっていくことの弊害。やはりこちらもしんどかった…けれど、きっと姉妹は立ち上がる。

【映画.comより】
ドラマ「愛の不時着」のキム・ソニョン、「オアシス」のムン・ソリ、「ベテラン」のチャン・ユンジュが三姉妹を演じ、第42回青龍映画祭をはじめとする韓国の主要映画祭で多数の女優賞を受賞した人間ドラマ。ソウルに暮らす三姉妹。花屋を営みながら元夫の借金を返済している長女ヒスクは、娘に疎まれながらも大丈夫なふりをして毎日をやり過ごしている。高級マンションで家族と暮らす次女ミヨンは、模範的な信徒として熱心に教会に通い、聖歌隊の指揮者も務めている。そんな彼女の完璧な日常が、次第にほころびを見せはじめる。劇作家の三女ミオクはスランプに陥って自暴自棄になり、酒浸りの日々を送っている。父の誕生日を祝うため久々に集まった三姉妹は、そこで幼少期の心の傷と向き合うことになり、それぞれもがき苦しみながらも希望を見いだしていく。


\メタモルフォーゼの縁側/
原作マンガが好きなだけに観るの怖い系作品。だって愛すべきぼんくら女子うららちゃんを芦田愛菜ちゃんが演じるんだよ!?どんだけ優等生になっちゃうかと思いきや、しっかりぼんくら系!さすがだな~。ストーリーは映画用にかなり改変されているけれど、「好きを語りたい」「好きがつなぐ縁」という骨子がしっかり残ってる!いきなり話しかけられて引いているところから雪さん(宮本信子さん言わずもがな最高)の語りたい熱に気圧されていくところ、グッときちゃうでしょ。そしてロケ地がいい☆雪さんちの縁側はもちろん、バイト先の本屋がなんと最近二女の予備校通いで見つけた高円寺のイケてる本屋!コメダ優先生(古川琴音が演じているのもいいし、雪さんが惹きこまれてしまう美しい絵もいい)のサイン会は池袋ジュンク堂(アトロクブックフェアを恒例開催)だし、2人でお茶するのはお隣にあった丸善のカフェ(ポスターの写真も&コロナ禍で閉店してしまった・泣)。

【映画.comより】
鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を芦田愛菜と宮本信子の共演で実写映画化し、ボーイズラブ漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いた人間ドラマ。毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和が脚本を手がけ、「青くて痛くて脆い」の狩山俊輔が監督を務めた。


\ベイビー・ブローカー/
フランスでの『真実』に続き、オール韓国での撮影。題材は是枝監督がテーマに置き続けている家族とは?血縁とは?初日朝一で駆けつけました。韓国俳優への愛&リスペクトが隅々までいきわたったキャスティングだし、赤ちゃんポストが日本より遅れて設置されるも10倍以上の赤ちゃんが託されている韓国(朝鮮戦争により特に海外への養子縁組が多いというのも影響しているのか)でこそ成り立つ物語。正論から言えば許されざる犯罪ではあるけれど、血縁に関係なくみんなが赤ちゃんに優しい。「育てられないなら産むなよ」と言う刑事(ペ・ドゥナ)はボックスの前に置き去られた赤ちゃんを布団にいれてあげるし、ケチをつける赤ちゃん購入(!)希望者の「眉毛が薄い(やたら眉を争点にするのは韓国特有?)」「写真と違う」と言う文句が赤ちゃんに聞こえないようにさりげなく耳を抑えるソン・ガンホ、夜中のミルク当番を決めるのに当たり前のように公平に割り振る(母だからやれよとか全くない)児童養護施設から脱走した子どもを「しょうがないな~」と言いながら当たり前のように受け入れる疑似家族。ホント正義ってなんだろうね。子役演出の神と言われる是枝監督だけれど、今回は赤ちゃんにまで及んでて!ミルクをあげたら穏やかに寝るし、なんとなく大人の会話に耳を傾けているし…アトロクのインタビューでは「奇跡」とおっしゃってましたがw!公開規模が大きいのでまだまだ観に行きたいし、裏話本も出してほしいな~。ノベライズもしてほしいな~。
【映画.comより】
「万引き家族」の是枝裕和監督が、「パラサイト 半地下の家族」の名優ソン・ガンホを主演に初めて手がけた韓国映画。子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ボックス)」を介して出会った人々が織り成す物語を、オリジナル脚本で描く。古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョンと、赤ちゃんポストのある施設で働く児童養護施設出身のドンスには、「ベイビー・ブローカー」という裏稼業があった。ある土砂降りの雨の晩、2人は若い女ソヨンが赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づいて警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく赤ちゃんを連れ出したことを白状する。「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしていた」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、サンヒョンとドンスを検挙するため尾行を続けていた刑事のスジンとイは、決定的な証拠をつかもうと彼らの後を追うが……。ソン・ガンホのほか、「義兄弟 SECRET REUNION」でもソンと共演したカン・ドンウォン、2009年に是枝監督の「空気人形」に主演したペ・ドゥナら韓国の実力派キャストが集結。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、主演のソン・ガンホが韓国人俳優初の男優賞を受賞。また、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。


\PLAN 75/
「あれ?違う上映館に入ってしまった?」ととまどう幕明け。不穏だけれど、静かに穏やかに始まると思っていたら、怖い!その後に続くのは静かに、そして必死に生きていく人々の群像劇。長編デビュー作と思えない引き込み力の早川千絵監督!加速する高齢化、ひっ迫する医療費・体制、高齢者ホームで起こる暴力、殺人事件の増加により、75歳以上は自ら生死を選択できる制度。これを非人間的と断罪しきれないのが日本の現状…。子どもに介護で迷惑をかけたくない、延命治療の是非、自宅で最期を迎えたい…生まれてくる時と違って意思があるから選択したくなる。倍賞千恵子の静かな演技が冴えわたる。河合優実演じるコーディネーターとしゃべる時だけ声が弾んでいる。そして終始礼儀正しくて、そんな彼女の尊厳を守る行動を誰が止められようか。磯村勇斗はこんな公務員的な役もこなせるのね…ホントすごい!フィリピンから出稼ぎに来ているステファニー・アリアンもみんな素晴らしい!
【映画.comより】
これが長編デビュー作となる早川千絵監督が、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編として発表した短編「PLAN75」を自ら長編化。75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に翻弄される人々の行く末を描く。少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行され、当初は様々な議論を呼んだものの、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け入れらた。夫と死別し、ひとり静かに暮らす78歳の角谷ミチは、ホテルの客室清掃員として働いていたが、ある日突然、高齢を理由に解雇されてしまう。住む場所も失いそうになった彼女は、「プラン75」の申請を検討し始める。一方、市役所の「プラン75」申請窓口で働くヒロムや、死を選んだお年寄りにその日が来るまでサポートするコールセンタースタッフの瑶子らは、「プラン75」という制度の在り方に疑問を抱くようになる。年齢による命の線引きというセンセーショナルな題材を細やかな演出とともに描き、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。ミチ役で倍賞千恵子が主演。磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。


\神は見返りを求める/

はーーー!キツイ映画だった(褒)!人があることをきっかけに、タガが外れ、豹変していくサマ、人間の業を描かせたら吉田恵輔監督の右に出るものなし!売れないユーチューバーを岸井ゆきの、健気に支えるサラリーマン田母神をムロツヨシ…このキャスティング完璧すぎる!冒頭の合コンシーンからめっさ引き込まれる見せ方。酔いつぶれてスカートまくれて、人のいい田母神に介抱されるゆりちゃんは女子の間でも、職場でもイタい子扱い。ゆりちゃんが調子に乗り出して、他の女子と一緒に田母神をイタい人扱いしていく辺りは豹変の超序盤なんだけれど、もう辛い。完全にいじめの構造。その後はもう止められない勢いで悪意の底へ。イベント会社の同僚、デザイナー、売れっ子2人組ユーチューバー…本当ムカつきすぎるー(ぐらいに、上手いのよ💛)。ホント後味悪いけれど、うちで流しながら見ちゃいけない、逃げ場のない映画館で観るべき作品💛鑑賞後にポスター見ると「ああ、こんな愛おしい2人だったのに」と切なくなる。

【映画.comより】
ムロツヨシと岸井ゆきの演じる男女の本音と建前や嫉妬と憧れを描いた、「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督オリジナル脚本による異色恋愛ドラマ。合コンで出会った、イベント会社に勤める田母神と、ユーチューバーのゆりちゃん。再生回数に頭を悩ませるゆりちゃんを不憫に思った田母神は、見返りを求めずに彼女のYouTubeチャンネルを手伝うようになる。それほど人気は出ないながらも、力を合わせて前向きにがんばっていく中で、2人は良きパートナーとなっていく。しかし、あることをきっかけにやさしかった田母神が見返りを求める男に豹変。さらにはゆりちゃんまでもが容姿や振る舞いが別人のようになり、恩を仇で返す女に豹変する。田母神役をムロ、ゆりちゃん役を岸井が演じるほか、若葉竜也、吉村界人、淡梨、柳俊太郎らが脇を固める。


🔴産後ケア教室(吉祥寺)🔴
●産後ケア教室吉祥寺【7月コース】6,13,20,27(水)10:30-12:30 受付中※2021/12/29
●8月コースはお休みです。
※赤字の日付以降生まれのお子さんは4回を通してご同伴いただけます。
【詳細】http://dailyshimang.blogspot.com/p/10001200-1204-6-81522291000-1200-7.html
【お申し込みフォーム】https://www.madrebonita.jp/programs/class-care/classrooms?utf8=%E2%9C%93&instructor_id=6

おうちでバランスボール&骨盤ケア(木)9:30-10:20 →次回6/30開催します!
【上記講座のお申込み】Facebookでつながりのある方はメッセンジャーでお申込み可能です。https://airrsv.net/shimang/calendar

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