マンスリー観た映画☆2023年2月に映画館で観た映画は9本。いやー、大作続き!しかも3月1週目にも大作公開が控えているし!そんな中、一番のめり込んだのは『エゴイスト』かも!原作や周辺の本を漁ったり!スラムダンクのリョータといい、エゴイストの龍太といい、主演の亮平といいリョータ、リュータ、リョーがキテル!スラムダンクは2回観たからにはエゴイストも2回観て義理を果たそう(嘘)!ただ単にエゴイストを観たいだけ。3月1本目はエゴイストのおかわり鑑賞かな。
イニシェリン島の精霊
金の国 水の国
ケイコ 目を澄ませて
バビロン
エゴイスト
対峙
別れる決心
ベネデッタ
エンパイア・オブ・ライト
\イニシェリン島の精霊/
アイルランドの小さな小さな離島。対岸には内戦を行う本土が肉眼で見える距離感(なのに何故戦争が行われているかを知らない島民)ながら山も木もなくどこまでも見渡せるのどかな美しい風景。毎日午後2時(!)から島民がパブに集い、飲むのが習慣ってのどか過ぎるでしょう!そんな中20年来の親友が理由も告げずに絶縁すると!「何怒っているの?」パブの店員も、妹も「喧嘩しているの?」…のどか過ぎて絶対寝そうと思ったら、不穏な空気と島の美しい景色、役者たちの絶妙過ぎる演技、なのにコメディ感で全然眠くならなかったー。まずは絶縁を言い渡されたパードリックを演じるのはコリン・ファレル!いいヤツだけれど、絶縁の理由にされたように「退屈」で、終始八の字眉で困った顔。親友コルムを演じるのはブレンダン・グリーソン、見た目が怖くてパディントン2では刑務所のめちゃ怖コック!怖いけれど、ふと見える慈悲深さがあるのよね~。そして、バリー・コーガン(聖なる鹿殺し!)が発達障害のある若い友人を演じているんだけれど、アイルランド味を濃くしていて最高だわー。なるほどアカデミー賞好みな作品。
【映画.comより】
「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフに描いた人間ドラマ。1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリックは、長年の友人コルムから絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。「ヒットマンズ・レクイエム」でもマクドナー監督と組んだコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンが主人公パードリックと友人コルムをそれぞれ演じる。共演は「エターナルズ」のバリー・コーガン、「スリー・ビルボード」のケリー・コンドン。2022年・第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門でマーティン・マクドナーが脚本賞を、コリン・ファレルがポルピ杯(最優秀男優賞)をそれぞれ受賞。第95回アカデミー賞でも作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネートを果たした。
原作マンガ好きだけれど、映画でより一層好きになった作品って中々珍しい☆金持ち国家金の国(あらすじで書かれているような単純な商業国家というより、ちょっとゲスい成金国家)、豊富な水と自然はあれど貧しい国水の国がアニメ映画になることでモノクロからカラーへ!コレだけでストーリーに深みが生まれてすごい☆原作でも充分に美しさを堪能したつもりだったんだけれど、色彩を得てさらに美しい。主人公は金の国の王女ぽっちゃりおっとりサーラと水の国の賢くて優しい建築士ナランバヤル他みんな魅力的な人物なんだけれど、声を得て更にいい!子どもも安心して、恐怖心を与えずに見られる戦争映画としてもおススメ!
【映画.comより】
2017年「このマンガがすごい!」で第1位を獲得した岩本ナオの同名コミックをアニメーション映画化。商業国家で水以外は何でも手に入る金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士だが長年にわたりいがみ合ってきた。金の国のおっとり王女サーラと、水の国で暮らすお調子者の建築士ナランバヤルは、両国の思惑に巻き込まれて結婚し、偽りの夫婦を演じることに。自分でも気づかぬうちに恋に落ちた2人は、互いへの思いを胸に秘めながらも真実を言い出せない。そんな彼らの優しい嘘は、やがて両国の未来を変えていく。俳優の賀来賢人がナランバヤル、浜辺美波がサーラの声を担当。「サマーウォーズ」のマッドハウスがアニメーション制作を手がけ、テレビドラマ「コウノドリ」の坪田文が脚本、人気アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のエバン・コールが音楽を担当。
\ケイコ 目を澄ませて/
公開から随分経ってやっと観れた。生まれつきの聴覚障害女性がプロボクサーになる実話を元にしているのを予告編で知ってドラマティックな展開を予想していたけれど、期待を裏切るほどに淡々と静かに、まるでケイコの世界のように進む。ろうの人は普通に生活し、短時間接するだけではわからないから日常生活で小さなバグが生まれる。マスク生活で口元が見えないとなおさらだ。コンビニの買い物でポイントカードの有無を聞かれ、エコバッグを差し出したり、歩行中にぶつかって怒鳴ってくる輩を無視したり。ドラマチックでない分、こうした小さな積み重ねが丁寧で沁みる!荒川区の空襲を逃れた旧い街並みと建築当時は超未来的であったろう首都高、そして大きな川の不思議なマッチ感、聴覚障害ということもあり自分の気持ちを伝えるのを避けていたケイコの変化、それに伴って弟やその恋人との距離感が縮まる感じ、あまり仲良くなかったジム仲間とのスパークリングがどんどんリズミカルになっていく感じ、そして音楽を使わないエンディング!岸井ゆきのさんは「神は見返りを求める」のトンデモ役もすごかったけれど、本作のセリフなし、しかも小さな表情で見せる演技素晴らしかったな~!三浦友和さんは言わずもがな!
【映画.comより】
「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が「愛がなんだ」の岸井ゆきのを主演に迎え、耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。元プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案に、様々な感情の間で揺れ動きながらもひたむきに生きる主人公と、彼女に寄り添う人々の姿を丁寧に描き出す。生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコは、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る。主人公ケイコを見守るジムの会長を三浦友和が演じる。
\バビロン/
3時間超えの上映時間に躊躇したけれどデイミアン・チャゼル×ブラピ×マーゴットロビーなら絶対オモシロいはずという予想は大当たりで3時間まったくダレることなく夢中。1920年代サイレント映画からトーキー映画へ進化していく時代。超大物俳優ジャック(ブラピ)と田舎から出てきて絶対トップ女優になると野望溢れるネリー(マーゴット)、メキシコからの移民で映画業界に夢を抱き、野心的なネリーに惚れるディエゴ。このディエゴ視点がメインなんだけれど、ハリウッドの黄金期の狂乱&腐敗っぷりといったらもう💦(R15指定です)音声録音がないから屋外撮影、しかも日の出ているうちに同時に何シーンも撮影されている迫力たるや!冒頭パーティーシーンでは目をつぶりたくなる狂乱っぷりだけれど、サイレント映画の撮影シーンをグルグル回るのは永遠に見ていたいぐらい楽しい。そして途中差しはさまれるカメラ越しの美しさたるや…3人が映画に夢中に、映画に溺れていかざるを得ない!差しはさまれるキャストの表情zoom&ララランド音楽味での盛り上げが気にならないと言ったら、うそになるけれど、やっぱり映画の中に惹きこまれちゃうんだなー!デイミアン・チャゼルの「映画愛」が詰まってるーー。
【映画.comより】
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら豪華キャストを迎え、1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮り上げたドラマ。チャゼル監督がオリジナル脚本を手がけ、ゴージャスでクレイジーな映画業界で夢をかなえようとする男女の運命を描く。夢を抱いてハリウッドへやって来た青年マニーと、彼と意気投合した新進女優ネリー。サイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャックとの出会いにより、彼らの運命は大きく動き出す。恐れ知らずで美しいネリーは多くの人々を魅了し、スターの階段を駆け上がっていく。やがて、トーキー映画の革命の波が業界に押し寄せ……。共演には「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング、監督としても活躍するオリビア・ワイルド、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーら多彩な顔ぶれが集結。「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツが音楽を手がけた。
\エゴイスト/
とにかく鈴木亮平!すごい!!宮沢氷魚目当てで観に行ったけれどそして宮沢氷魚もすごーく良かったけれど、亮平力たるや…怖ろしい子。「孤狼の血Ⅱ」の組長役で震えあがり、TVドラマ「エルピス」でも違う意味で震えあがったように、体つきからしてマチズモ役が多かった!本作は180度真逆、閉鎖的な田舎町でゲイとして差別を受け、見返してやろうと成功したファッション編集者役…もうゲイにしか見えない。時にドキュメンタリー的に撮影されていて、本当に2人の愛がピュアで切なくて、どうかどうか幸せになってほしいと、途中から祈りながら観てしまった。あー、でもやっぱり2人のマッチングがいいんだな。高身長だけど体格が違って、氷魚の白さも映える!キャスティング時点で完璧。撮影には「LGBTQ+inclusive director(インクルーシブ・ディレクター)」、「intimacy choreographer(インティマシー・コレオグラファー)」が入っているということで、嘘っぽいところがない。男同士の恋愛とか性交シーンがとか色眼鏡をつけずにとにかく観てほしい。原作者高山真さんは存命中ラブ&ピースクラブで連載をしていて私も大好きなフランス女優ジャンヌ・モローの日本の片隅小娘ゲイと名乗ってて、すごい好きだったので本作の原作も今から読むところ。阿川佐和子母さんもよかったな~。ネタバレなしの方がいいので、アレだけれど亮平とのやり取りすごい好き。
【映画.comより】
エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。
\対峙/
アメリカの高校で10人が殺害され、犯人の高校生も自殺した銃乱射事件の被害者両親と加害者両親4人が事件後6年経って話し合いをする。「何故?わざわざカウンセラーも弁護士もいないところで会うの?」と疑問しか湧かない。4人が会うという前情報だけは仕入れていたけれど、誰が被害者親?誰が言い出したの?ハラハラ固唾をのんで見守るしかない。会場となる教会の一室だけでほぼ2時間進むのが緊迫感に拍車をかける。音楽も舞台変更もなく環境音だけ…だからこそ、1回だけある音響効果にびっくり。被害者家族も加害者家族も辛いしかない!でも壮大な「赦し」のストーリーだった。贖罪って加害者が自分を守るためで、被害者にとってしんどいことしかないと思ってしまうけれど、この映画で新たな視点をもらえた。本当に本当に辛いけれど、ずっと目が離せない、こんな書き方は不謹慎かもだけれど、しっかり面白い。4人の演技がとにかくすごい!舞台にもできそう。「話す」「放す」そして「聴く」ことの癒しの効果をしみじみと感じる。
【映画.comより】
高校銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による対話を描いたドラマ。アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が発生。多くの同級生が殺害され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。事件から6年。息子の死を受け入れられずにいるペリー夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をすることに。教会の奥の小さな個室で立会人もなく顔を合わせた4人はぎこちなく挨拶を交わし、対話を始めるが……。加害者の両親をドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のリード・バーニーと「ヘレディタリー 継承」のアン・ダウド、被害者の両親を「ハリー・ポッター」シリーズのジェイソン・アイザックスと「グーニーズ」のマーサ・プリンプトンが演じる。「キャビン」などの俳優フラン・クランツが初監督・初脚本を手がけ、密室で繰り広げられる4人の会話劇を緊迫感たっぷりに映し出す。
\別れる決心/
みんな大好き変態映画の(←ここに「の」を入れる入れないで意味合いが変わる)巨匠パク・チャヌク監督作ということで大注目だけれど、私の注目ポイントは主人公刑事パク・ヘイル!殺人の追憶では美しいながら、全く心が読めない残虐殺人事件容疑者を演じ、刑事も観客も震撼させたけれど、本領発揮は私の生涯ベストB級映画に入る「ブーメランファミリー」(やっとU-NEXTに入って観やすくなったyo💕)の協議離婚裁判中で売れない映画監督のため実家に出戻るダメダメ次男役が最低で最高なんですよ!本作では若くして出世したものの不眠症に悩む刑事役なんだけれど、なんか走り方とか所作がいちいちカッコよくないw!目が離せない。意外と(!?)わかりやすく早々に夫殺し容疑者妻と刑事がフォーリンラブする。容疑者にわかりやすい高級寿司差し入れ(SHIMA寿司という名前に反応しちゃうよ)たり、二人で片付けるのが息合い過ぎてるとか!カメラワークと時制の飛びっぷりで混乱させられる~!置いてけぼり食わないように必死で観てしまうので140分を長く感じないんだけれど、最終的にはやっぱりもどかしいw!…のを含めて、パクチャヌク監督の魅力!
【映画.comより】
「オールド・ボーイ」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督が、殺人事件を追う刑事とその容疑者である被害者の妻が対峙しながらもひかれあう姿を描いたサスペンスドラマ。男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュンは、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレを疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えたが……。「殺人の追憶」のパク・ヘイルがヘジュン、「ラスト、コーション」のタン・ウェイがソレを演じ、「新感染半島 ファイナル・ステージ」のイ・ジョンヒョン、「コインロッカーの女」のコ・ギョンピョが共演。2022年・第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
\ベネデッタ/
17世紀、聖痕を受け、キリストの言葉を伝えることで若くして修道院長にのしあがるも、同性愛を告発された実在の修道女ベネデッタ。歴史・宗教ものだから少しは堅苦しくなるかと思いきや、冒頭からしっかりバーホーベン監督色満載!修道院は神聖どころかそもそも6歳の娘を出家して預けるのに持参金交渉から入る拝金主義!そして父親&兄たちの性虐待から逃げ込んだバルトロメアの蓮っ葉さ(トイレシーンなんて!)。聖痕は本物なのか!?キリストの言葉は本物なのか(キリストの言葉を語るベネデッタの迫力!)!?観客も煙に巻かれつつ、街の人々のように応援・支持・信仰したくなる魅力。年齢を重ねてからは気品ある美しい役柄が多く日本でいうところの八千草薫イメージをもっていたシャーロット・ランプリングが敬虔な前修道院長であるものの娘を亡くし気が触れていくのは迫力あったな~!R18だし、拷問ひどい…ので全方位的におススメはできないけれど、しっかり面白いし、ペストの流行も描かれているので今観るべし!
【映画.comより】
ポール・バーホーベン監督が、17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な人生と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人した彼女は、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、秘密の関係を深めていく。そんな中、ベネデッタは聖痕を受けてイエスの花嫁になったとみなされ、新たな修道院長に就任。民衆から聖女と崇められ強大な権力を手にするが……。「おとなの恋の測り方」のビルジニー・エフィラが主演を務め、「さざなみ」のシャーロット・ランプリング、「神々と男たち」のランベール・ウィルソンが共演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
\エンパイア・オブ・ライト/
予備知識0だけれどサム・メンデス監督、オリビア・コールマン主演ということで観に行ったら映画&映画館愛に溢れた作品なので映画館で観れて本当によかった!3月は大作たくさん公開されるので、今公開されることにも意義を感じちゃう💛心に傷を抱えた映画館マネージャーヒラリー(オリビア)と黒人差別を受けている(80年のイギリスなので)新入スタッフスティーブンの傷を抱えた者同士が相手を愛し、大切にされる中でやっと自分を愛することを受け入れていく。人種も性別も年齢すらも超えている設定がすごくいい。取り巻くスタッフ達(コリン・ファース演じる館長だけkuso役柄w)、映画館という場所、そして映画すべてがちょっとずつセラピーになる。映画の特に光のもつ役割が重要ポイントになっているのが「エンドロールのつづき」のよう!映画館離れが加速する中、映画館と映画に光をあててくれてサム・メンデス監督ありがとう💛それにしてもオリビア・コールマンは私の10倍くらい生きていそうなのに3歳も年下…「ファーザー」では見守る娘だったけれど、本作は見守られる方でどちらも深みがすご過ぎる。ヒラリーの心の闇が少しずつ見えてくるんだけれど、これも演技力の成せる技!そしてスティーヴン役のマイケル・ウォードも受けの演技がとてもいい!
【映画.comより】
「アメリカン・ビューティー」「1917 命をかけた伝令」の名匠サム・メンデスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。
厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴンが現れる。過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られながら、少しずつ心を通わせていく。前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしていくヒラリーだったが……。「ブルー・ストーリー」のマイケル・ウォードがスティーヴンを演じ、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズが共演。撮影は「1917 命をかけた伝令」でもサム・メンデスとタッグを組んだロジャー・ディーキンス。