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2021年8月1日日曜日

2021年7月に観た映画~母になっても映画が観たい~

 マンスリー観た映画☆7月に映画館で観た映画は7本。本数は少ないけれどやっとやっと「ブラックウィドウ」が観れたし、ミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」も最高だったし…何より「プロミシング・ヤング・ウーマン」に圧倒されました!8月の1本目ももう「プロミシング・ヤング・ウーマン」おかわり鑑賞に決めているぐらい、観て語りたくなる映画。


○2021年7月に観た映画7本
アジアの天使
ブラック・ウィドウ
83歳のやさしいスパイ
プロミシング・ヤング・ウーマン
竜とそばかすの姫
17歳の瞳に映る世界
イン・ザ・ハイツ



\アジアの天使/

石井裕也監督だし、池松壮亮、オダジョー出演、そしてオール韓国ロケ…ということで観に行ってきました。池松壮亮の平坦な話し方なのに味があるのが好き。ソウルと田舎の風景も、みんなで囲む食卓もいい!…けど、それだけかな。。。

【映画.comより】
「舟を編む」の石井裕也監督が、韓国人スタッフ&キャストとともにオール韓国ロケで撮りあげた作品。ひとり息子の学を持つ青木剛は妻を病気で亡くし、疎遠になっていた兄が暮らすソウルへ渡る。兄からは「韓国で仕事がある」と言われていたのだが、剛の期待とは違い、兄はその日暮らしの貧しい生活を送っていた。剛はほとんど韓国語も話せないまま、怪しい化粧品の輸入販売を手伝い始める。一方、ソウルでタレント活動をするチェ・ソルは、市場のステージで誰も聴いていない歌を歌う仕事しかなく、所属事務所の社長と関係を持ちながら、仕事や家族との関係について心を悩ませていた。主人公・剛を池松壮亮、兄をオダギリジョーが演じる。そのほか、ソル役に「金子文子と朴烈」のチェ・ヒソなど、キャストやスタッフの多くは韓国人が務めている。


\ブラック・ウィドウ/

待ちに待ったMCUがスカヨハ・ウィドウの妹にフローレンス・ピュー(若草物語、何よりミッドサマー!)っていうキャスティングで鑑賞前から100万点!実際2人がすごく良い。シャーリーズ・セロンが演じるような女版兄貴ヒーロー像とも違う。女性ならではの生きづらさを抱えながら、女性の身体性を活かしたマーベルの中では最も肉体的に闘う新しいヒーロー像。そして2人の関係性はシスターフッドでありバディ感もあふれてる!ここまではネタバレにならないと思うので…偽装家族モノが大好き(韓国映画「レッドファミリー」ジェニファーアニストン「なんちゃって家族」など)。コメディタッチになりながら血縁に固執する旧い家父長制から脱却して、真の家族とは!?と問う。ウィドウたちの辛すぎて、生々しすぎる過去で暗くなりそうだけれど、一々決めポーズにツッコミ入れたり、お父さんの愛すべきダメっぷりとか…もうどこまでも抜かりなくて好き。せっかく日本では劇場公開もされているので是非映画館で(→後日情報、現在スカヨハが劇場公開と同時にDisney+でも公開したことをご立腹提訴中。その気持ちはわかるなー…だからこそ映画館で観て盛り上げたい)☆

【映画.comより】
「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた作品で、孤高の暗殺者だったブラック・ウィドウがなぜアベンジャーズになったのか、知られざる物語が明らかにされる。物語の時代設定は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の間で、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描く。ブラック・ウィドウの前に突如現れた、“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった。しかし、その家族の再会によってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す。エレーナ役は「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたフローレンス・ピュー。監督は、「ベルリン・シンドローム」のケイト・ショートランド。2021年7月8日から劇場公開され、7月9日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。


\83歳のやさしいスパイ/

父と同じ年齢(劇中で84歳の誕生日迎える)しかも特養ホームに潜入するという事前情報のみで鑑賞。ホームの老女たち(日本と同じくこうした小規模ホーム入所者は圧倒的に女性が多い)の高齢なのに、自然過ぎる演技…と思ったら、なんとドキュメンタリーなのね!?主人公セルヒオが潜入スパイとして面接&研修時点からカメラが映り込んだりしてはいるけれど、仕掛けありのドキュメンタリーというのをすっかり忘れるような作り。妻を亡くして3か月(ここも父と重なって・泣)生きる意味を見失いそうなセルヒオ…がとっても魅力的。その魅力のもとは人の話を聴くこと。みんな話を聴いてほしいんだよね。家族がテーマになっているけれど、もう一つの大きなテーマがその人の役割。退職し、家族を失った時に、いかに役割にたどりつけるか。

【映画.comより】
老人ホームの内定のため入居者として潜入した83歳の男性セルヒオの調査活動を通して、ホームの入居者たちのさまざまな人生模様が浮かび上がる様子を描いたドキュメンタリー。妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオは、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募する。その業務内容はある老人ホームの内定調査で、依頼人はホームに入居している母が虐待されているのではないかという疑念を抱いていた。セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告することなるが、誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。舞台となった老人ホームの許可を得て、スパイとは明かさずに3カ月間撮影された。第17回ラテンビート映画祭や第33回東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトルで上映。第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。


\プロミシング・ヤング・ウーマン/

もう1回絶対観に行く。復讐ものだし、性暴行事件を扱っているので全方位的におススメするのは憚られると思っていた。けれど復讐と言っても決して必要以上に傷つけず、PG12作品ながら安易に過去を再現せず、事件そのものは映像として見せなかったり、かなり細かく計算&配慮されている(インティマシー・コーディネーターの力量もすごい感じる)ので、全方位的に観てほしい。医学部に通ってとても優秀だったキャシーは30歳になるも、近所のカフェでバイトしながら&時には親に疎んじられながら実家にいる。友達も恋人もいない彼女だが、実は夜な夜な飲み屋にでかけ、酔った(振りをしている)彼女をお持ち帰り(ひどい言葉だ)して性行為に及ぼうとする輩に制裁を食らわす仕置き人の顔をもつ。なぜ彼女は体を張って、有望な(プロミシング)道を捨ててまでそんな行動をしているのかが解き明かされていく。「彼女は頭が悪いから」姫野カオルコ著…のその後だったり、小山田圭吾の過去のイジメ発言だったり…を考えさせられます。目を背けたり、傍観を貫いたり、若気の至りや特に有能と言われる男性加害者の将来などで片づけてしまうという悪…。…と重そうなのに、しっかりエンターテイメント作品なところもすごい。音楽の使い方もいい!ちょっと懐かしい音楽はキャシーの時間と同じように止まっている。パリスヒルトンの歌でミュージカルになったり、ブリトニーのヒット曲がどう使われるかも見どころ。やっと出会えた恋人ライアン役はなんと「エイス・グレード」監督のボー・バーナム!

【映画.comより】
Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子の妻カミラ夫人役を演じ、テレビシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」では製作総指揮や脚本を担当するなど、俳優・クリエイターとして幅広く活躍するエメラルド・フェネルが、自身のオリジナル脚本でメガホンをとった長編映画監督デビュー作。ごく平凡な生活を送っているかに見える女性キャシー。実はとてつもなく切れ者でクレバーな彼女には、周囲の知らないもうひとつの顔があり、夜ごと外出する謎めいた行動の裏には、ある目的があった。明るい未来を約束された若い女性(=プロミシング・ヤング・ウーマン)だと誰もが信じていた主人公キャシーが、ある不可解な事件によって約束された未来をふいに奪われたことから、復讐を企てる姿を描く。主人公キャシーを「17歳の肖像」「華麗なるギャツビー」のキャリー・マリガンが演じ、「スキャンダル」「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」や「スーサイド・スクワッド」で知られる女優マーゴット・ロビーが製作を務めている。2021年・第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。


\竜とそばかすの姫/

三女(小6)、四女(小3)連れで鑑賞。ちなみに1席空け配置なので私が前列に1人、後列に三女&四女で座りましたがエンディングまで話しかけることもなくしっかり鑑賞できるほどに成長。家族や選択がテーマになることの多い細田守監督作品の中でかなり好きな部類(ちょいサマーウォーズ的)!ちなみに「おおかみこどもの雨と雪」は好きだけれど、嵐の中放置される雪(小6でしょ!)が悲しくて許せず…二女(高1)に「あれだけ両極端の子ども達で、お母さんは一人しかいないんだからしょうがないよ。私は迎えに来なくてもいいよ」と解説&説得されましたw!さて歌の力や仮想世界の美しさ、ベルのビジュアルも圧倒されましたが、なにより心を開いてもらうためには自ら心を開くこと、自己開示がテーマというのがささったな☆小中高生とも安心して見られて、なおかつ美しい作品。

【映画.comより】
「サマーウォーズ」「未来のミライ」の細田守監督が、超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション。高知県の自然豊かな田舎町。17歳の女子高生すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らしている。母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、母の死をきっかけに歌うことができなくなり、現実の世界に心を閉ざすようになっていた。ある日、友人に誘われ全世界で50億人以上が集う仮想世界「U(ユー)」に参加することになったすずは、「ベル」というアバターで「U」の世界に足を踏み入れる。仮想世界では自然と歌うことができ、自作の歌を披露するうちにベルは世界中から注目される存在となっていく。そんな彼女の前に、 「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。主人公すず/ベル役はシンガーソングライターとして活動する中村佳穂が務め、劇中歌の歌唱や一部作詞等も務めた。謎の存在「竜」の声は佐藤健が務めた。ベルのデザインを「アナと雪の女王」のジン・キムが担当するなど、海外のクリエイターも参加している。


\17歳の瞳に映る世界/

17歳、妊娠、選択…というと思い浮かぶJUNOですが、こちらは18週での中絶を選ぶ。仲の良い従妹がどうして文字通り体を張ってまで彼女に寄り添ってくれるのか、説明的なセリフはまったくないのに、17歳の行動で見せていくのがとても映画的。思春期じゃなくてもムカつく父(お前、デリカシーなさすぎ!)がいる一方で、中絶に際してのカウンセラーの存在の素晴らしいことよ。ちなみに原題の"Never Rarely Sometimes Always"はカウンセリングの回答選択肢…というのもグッとくる。彼女に対して初めてオータムが感情をあらわにする。若年層の妊娠、中絶を批判、責めるだけでなく、日本でもこうして寄り添える機関や専門家が増えることを願ってやまない。静かだけれど響く映画だったなーー!

【映画.comより】
新鋭女性監督エリザ・ヒットマンが少女たちの勇敢な旅路を描き、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞したドラマ。友達も少なく、目立たない17歳の高校生のオータムは、ある日妊娠していたことを知る。彼女の住むペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている親友でもある従妹のスカイラーは、オータムの異変に気付き、金を工面して、ふたりで中絶に両親の同意が必要ないニューヨークに向かう。性的アイデンティティに悩む青年を描いた「ブルックリンの片隅で」で2017年サンダンス映画祭監督賞を受賞し、一躍注目を集めたエリザ・ヒットマンの長編3作目。「ムーンライト」のバリー・ジェンキンスが製作総指揮に名を連ねる。


\イン・ザ・ハイツ/

南米の移民問題…貧困、不法滞在、教育格差など深刻な問題が山積みなのに陽気なんだよなー、音楽と太陽の力!故郷愛も含めて石垣島の友人たちが思い浮かぶ!元はブロードウェイ・ミュージカルだけれどわざわざ映画化した価値のあるカメラワーク!主人公ウスナビが窓越しに歌い、ガラスには群舞する仲間たちや、ビルの壁面を使った若い恋人たちのダンスなど。男性陣はラップが多いんだけれど、コレも最高だし、女性たちが集う美容院のシーンも好き💛美容院が社交場として出てくる映画に間違いなし!(マグノリアの花たち、邦画ならパーマネント野ばら)圧巻の群舞と歌は絶対映画館で観るべき!

【映画.comより】
ミュージカル「ハミルトン」でも注目を集めるリン=マニュエル・ミランダによるブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化。変わりゆくニューヨークの片隅に取り残された街ワシントンハイツ。祖国を遠く離れた人々が多く暮らすこの街は、いつも歌とダンスであふれている。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人の若者たちは、それぞれ厳しい現実に直面しながらも夢を追っていた。真夏に起きた大停電の夜、彼ら4人の運命は大きく動き出す。「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督がメガホンをとり、「アリー スター誕生」のアンソニー・ラモス、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のコーリー・ホーキンズ、シンガーソングライターのレスリー・グレイスらが出演。



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※2021/02/26以降に生まれたお子さまは4回通してご同伴いただけます。

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