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2022年3月1日火曜日

2022年2月に観た映画~母になっても映画が観たい~

 マンスリー観た映画☆2月に映画館で観た映画は5本。3週間のおこもり生活のため5本しか観れなかった~!しみじみ映画館で観る映画は私にとってセルフケアの一種!おこもりしながら「ウエストサイドストーリー」のリハーサル動画をYouTubeであさったり、「ちょっと思い出しただけ」からクリープハイプのMVあさったり…そんな時間も楽しいのだけど☆


〇2022年2月に観た映画5本
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ウエスト・サイド・ストーリー
ちょっと思い出しただけ
ドリームプラン
愛なのに


\フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/
ウェス・アンダーソンのフランス・雑誌愛が詰まり過ぎてて、濃&密!画面の端々まで追いたいし、静止画のようでいて流れ続けるセリフ=字幕を追うのもいそがしいし…!一瞬一瞬がポストカードにしたい美しさ!かと言ってストーリーは決してむずかしくない。あと3回は観ないと消化できないかも!

【映画.comより】
「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督が、フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作。国際問題からアート、ファッション、グルメに至るまで深く切り込んだ記事で人気を集めるフレンチ・ディスパッチ誌。編集長アーサー・ハウイッツァー・Jr.のもとには、向こう見ずな自転車レポーターのサゼラック、批評家で編年史家のベレンセン、孤高のエッセイストのクレメンツら、ひと癖もふた癖もある才能豊かなジャーナリストたちがそろう。ところがある日、編集長が仕事中に急死し、遺言によって廃刊が決定してしまう。キャストにはオーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンドらウェス・アンダーソン作品の常連組に加え、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライトらが初参加。


\ウエスト・サイド・ストーリー/
今更?とかスピルバーグがわざわざ?と賛否両論あるけれど、冒頭の不良少年たちが踊り出すシーンから泣けてしまった!諸事情により2週間以上ぶりの映画館というのもあるけれど、それ以上に人間の肉体が織りなす躍動感、一体感、呼吸!CGだったらもっとかっちり揃うけれど、個性ある肉体が音楽に合わせてシンクロしていく奇跡。本当に心が動く。歩きながらいきなり歌って踊り出すミュージカル映画が「ちょっと恥ずかしいもの」という時代にがっつり生きていて、でも「ラ・ラ・ランド」からミュージカル映画への風向きがちょっと変わっていき、「イン・ザ・ハイツ」等どんどんカッコいいミュージカル映画が生まれる時代に生きれてよかった!「ベイビードライバー」以来大注目のアンセル・エルゴート演じるトニー最高。そしてオーディションで選ばれたマリア!ルッキズムをうまく避けて惹かれあう2人の説得力ある魅力&歌唱力。親友リフを演じるマイク・ファイストも群舞の中でも光っていてリーダーらしくてよき。対立するジェッツとシャークスの衣装対比(色がきれい!)などもとにかく美しくて、大画面でいい音響で絶対観るべき☆今更のロミ&ジュリストーリー、未熟さゆえの恋の盲目感もスピルバーグにかかると緊張感をもって見てしまう。

【映画.comより】
スティーブン・スピルバーグ監督が、1961年にも映画化された名作ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」を再び映画化。1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求めて世界中から多くの移民が集まっていた。社会の分断の中で差別や貧困に直面した若者たちは同胞の仲間と集団をつくり、各グループは対立しあう。特にポーランド系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」は激しく敵対していた。そんな中、ジェッツの元リーダーであるトニーは、シャークスのリーダーの妹マリアと運命的な恋に落ちる。ふたりの禁断の愛は、多くの人々の運命を変えていく。「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートがトニー、オーディションで約3万人の中から選ばれた新星レイチェル・ゼグラーがマリアを演じ、61年版でアニタ役を演じたリタ・モレノも出演。「リンカーン」のトニー・クシュナーが脚本、現代アメリカのダンス界を牽引するジャスティン・ペックが振付を担当。2022年・第94回アカデミー賞では作品、監督賞ほか計7部門にノミネートされた。

\ちょっと思い出しただけ/

クリープハイプ『ナイトオンザプラネット』のMV(本作の松居監督作でキャスト出演)が映画館の予告時間に流れていて、グッと来て…
1番では男性からの視点で
「ナイトオンザプラネット額縁に入れたポスター
窓のそばの花の隣にかざってた
吹き替えよりも字幕で 二人で観たあの映画
巻き戻せば恥ずかしいことばかりで早送りしたくなる
思わず止めた最低の場面 出会った夜に言った台詞は
ブラは外すけどアレは付けるから全部預けて 空は飛べないけどアレは飛べる
愛とヘイトバイト 明日もう休もう 二人で一緒にいたい」
2番は数年後の女性からの視点で
「あの頃と引き換えに 字幕より吹き替えで
命より大切な子どもとアニメを観る
いつの間にかママになってた
このまま時間が止まればいいのになって思う瞬間が
この先つま先の先照らしてくれれば」

…って、帰宅後に早速歌詞を調べて。この曲からインスパイアされたというから絶対オモシロいと楽しみに。始まると「え?どういうこと?」ととまどうのですが(ネタバレになるのでこれから観たい方は読まないで)シーンごとに時計の同じ日にちが写される。年は書かれていないからわからないんだけれど、部屋の様子、猫ちゃんの餌やり具合で、1年ごとに遡っているのがわかる。これが絶妙!ブルーバレンタインや花束みたいな恋でも、過去が思い起こされることはあるけれど、もう一直線に等間隔で過去に戻っていくの…正直キツイ(笑・褒)!舞台となる高円寺への思い入れもあるし、池松君の演技好きだし、伊藤沙莉さんも、ジャームッシュへのオマージュも贅沢なエキストラもよかったなー!いろいろ挙げたいけれど、長すぎ自粛w!

【映画.comより】
「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画をつくったら」「くれなずめ」など意欲的な作品を手がけ続けている松居大悟監督のオリジナル脚本を、池松壮亮と伊藤沙莉の主演で映画化。ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げる、ジム・ジャームッシュ監督の代表作のひとつ「ナイト・オン・ザ・プラネット」に着想を得て書き上げた新曲「Night on the Planet」に触発された松居監督が執筆した、初めてのオリジナルのラブストーリー。怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉を軸に、様々な登場人物たちとの会話を通じて都会の夜に無数に輝く人生の機微を、繊細かつユーモラスに描く。2021年・第34回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、観客賞を受賞。


\ドリームプラン/

テニスプレイヤービーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父親リチャードの話。原題がKing Richardというだけあって中々に強烈な父親で、優勝賞金4万ドルをテレビで観て、自身はテニス経験がないながらも独学で娘2人(ちなみに3度の結婚で5人の娘が本作では登場)を育てあげようとする。あらすじを読んで、賞金目当ての毒親的な父親像を勝手に想像していたら全然違った!アフリカ系黒人の中でも特に治安の悪いゲットーに居住し、そこから這い出し、誇り高く生きるためにテニスプレイヤーに育てたい。プレイも「まずは楽しめ!」生き様も「謙虚であれ」…負け試合でも決してラケットを投げたり、暴言を吐かせたりしない。なぜならトップになることより、次世代の黒人たちに白人のスポーツと言われたテニス、そしてあらゆる世界の門戸を開きたいから。…とは言え決して崇高な立派な人ではなく、頑固で1人よがりなところもある。やっと見つけたコーチの指導にも一々口出しするところはイラっとさせるw。けれど子ども達を守るために、闘うのではなく盾になる姿は本当に胸を打つ。父親がメインに描かれているけれど、母親との補い合いゆえに開かれた道。黒人映画に一々「ドリーム」というタイトル付けがち問題はいかがなものかと思うけれど、「プラン」立てを最優先する辺りは『パラサイト』を彷彿とさせる。エンディングで本物の映像が流れるんだけれど、すごい寄せてる!テニスに詳しくない人も絶対楽しめる。

【映画.comより】
ウィル・スミスが主演・製作を務め、世界最強のテニスプレイヤーと称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育てあげたテニス未経験の父親の実話を基に描いたドラマ。リチャード・ウィリアムズは優勝したテニスプレイヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿をテレビで見て、自分の子どもをテニスプレイヤーに育てることを決意する。テニスの経験がない彼は独学でテニスの教育法を研究して78ページにも及ぶ計画書を作成し、常識破りの計画を実行に移す。ギャングがはびこるカリフォルニア州コンプトンの公営テニスコートで、周囲からの批判や数々の問題に立ち向かいながら奮闘する父のもと、姉妹はその才能を開花させていく。2022年・第94回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ウィル・スミス)、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)ほか計6部門にノミネートされた。


\愛なのに/
30歳の古書店主多田に猛烈アタックする女子高生岬を演じる河合優実が最近とても気になる俳優!「サマーフィルムに乗って」のビート板、「由宇子の天秤」の萌、「ちょっと思い出しただけ」では後輩役でダンスシーンもいい。行動はエキセントリックながら純粋な芯が感じられる。古書店という舞台も高校生を含んだ群像劇も城定秀夫+今泉力哉らしさ満載なのに、R15+指定のプロジェクトということで性描写もたっぷり。な・の・に、性描写が超ブラックで失笑だだもれ。性に対しての言葉を持たないことが溝を深くしている。性の価値観リトマス試験紙のようになって語るの怖いかも。カップルで観に行くなら慎重に。のらりくらりとした瀬戸康史演じる多田だけど、岬の両親に向かって啖呵切るところ、ずっと思い続けた一花への別れの言葉がすごくいい。そして最近イケメンっぷりを持てあまして最終的に可哀そうな役どころばかりの婚約者中島歩(偶然と想像の1話目彼氏)も注目。【追記】
なんかモヤモヤ残っていて。亮介が浮気相手のウェディングプランナーから「セックスが下手だ」と別れ際にこんこんと諭されるところ。男性2人の監督&脚本、自虐っぽい作り、演技でめちゃ笑える場面にしているんだけれど…。セックスって上手い、下手でジャッジされるもの?古臭いなーって思う。ちょっとそこは受け入れがたし。
【映画.comより】
「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が監督、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉が脚本を務め、瀬戸康史の主演で一方通行の恋愛が交差するさまを描いたラブコメディ。城定と今泉が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。古本屋の店主・多田は、店に通う女子高生・岬から求婚されるが、多田には一花という忘れられない存在の女性がいた。一方、結婚式の準備に追われる一花は、婚約相手の亮介とウェディングプランナーの美樹が男女の関係になっていることを知らずにいた。多田役を瀬戸が演じるほか、一花役を「窮鼠はチーズの夢を見る」のさとうほなみ、岬役を「由宇子の天秤」の河合優実、多田役を「よだかの片想い」の中島歩がそれぞれ演じる。


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