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2024年3月31日日曜日

\2024年3月に映画館で観た映画~母になっても映画が観たい~/

マンスリー観た映画☆3月に映画館で観た映画は6本。オフィス通勤体制になって「映画観れてますか?」と心配されていますが…そうなの!6本しか観れない!とは言え落下の解剖学、ソウルメイト、そしてコールジェーンとベスト級映画が半分☆映画濃度的には充分です!

〇2019年に観た映画ベスト10!
〇2020年に観た映画ベスト10!
2021年に観た映画ベスト10!
2022年に観た映画ベスト10!
2023年に観た映画ベスト10!
2024年1月に観た映画7本
2024年2月に観た映画7本 
○2024年3月に観た映画6本
落下の解剖学
ソウルメイト
アバウト・ライフ 幸せの選択肢
デューン 砂の惑星 PART2
ビニールハウス
コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話


\落下の解剖学/
めちゃ面白い!こういう作品が堂々とアカデミー賞にノミネート(その後脚本賞受賞!納得!)されるようになったのは喜ばしき事!観客が登場人物の一員となって真相が明らかになっていくような構成なのでネタバレできなすぎてもどかしいけれど簡潔に言うと作家夫婦&事故で視覚障害を負った11歳の息子。夫が落下して死亡。事故か?自殺か?あるいは夫婦仲が思わしくなかったようなので妻の仕業か?2人の関係がふとした拍子に崩れていくのは「フレンチアルプスで起きたこと」のようだし、裁判が進むにつれ露になる夫婦倦怠感は「ブルーバレンタイン」のようだし…!かと言ってただの倦怠夫婦ものでもなく、同じ職業(作家)に就く夫婦のしがらみ、才能への嫉妬、育児と仕事の駆け引きの先の分担言い合い!遠いようでいて、めちゃ近いケンカの種。その上、言葉自体も母国語がフランス語、ドイツ語、共通言語としての英語…コミュニケーションの小さな行き違いをフランスの裁判で見せていくという面白さ!最終的に決断を迫られるのが子どもというのが…観ていてしんどいけれど。全然説明にならないけれど、子役(11歳)と犬の演技を見てほしい!語りたい!犬ってあんな演技できちゃうのーー!?
【映画.comより】
人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。


\ソウルメイト/

恋愛の方が物語にしやすいし、私自身も恋愛で市場が動いていた昭和世代だけれど、友情の方がはるかに複雑で…豊か。思春期ならではの友情が本当に瑞々しくて、同時に当たって砕けるのに続くのも友達。観終わってからも何度も色々な美しい済州島のシーンが思い出されて…。キム・ダミの安心感で観に行ったけれど、もう一人の主人公チョン・ソニも繊細な演技で素晴らしかったなー。原作は『少年の君』のデレク・ツァン監督と聞いて納得!原作は配信されていないので、これを機に劇場公開してくれないかなー。
【映画.comより】
絵を勉強しながら世界中を旅したいという夢を抱く自由人のミソ。そんな彼女に憧れを抱きながらも堅実に生きることを願うハウン。性格も価値観も真逆な2人の幼なじみは、楽しい時もさみしい時もずっと一緒だった。そんな日々がずっと続くと思われたが、ある出会いをきっかけに2人の関係は急激に変化していく。互いのことを思い合いながらもすれ違い、やがて疎遠になって16年が過ぎたある日、ハウンはミソにある秘密を残し、こつ然と姿を消してしまう。


\アバウト・ライフ 幸せの選択肢/
オッペンハイマー、デューンPART2と大作の公開を控えているので軽いものと思ったら…軽すぎだろw!スーザン・サランドン…仕事選ぼうよ!いや選んだ結果なのか!?ダイアン・キートン、リチャード・ギア…70代でまだそのイメージ引きずる?もっと自由にもっと汚れてほしい。…と散々書いてしまいましたが、舞台化たら面白く演出できるかも。
【映画.comより】
ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ウィリアム・H・メイシーら豪華キャストが集結し、ニューヨークを舞台に不器用な大人たちの幸せ探しの行方をつづったロマンティックコメディ。ミシェルは恋人アレンとの結婚を望んでいたが、アレンは煮え切らない態度を続けていた。2人は親たちの経験から結婚生活について学ぶべく、両家顔合わせの食事の席を設けることに。ところが、実はミシェルの父ハワードはアレンの母モニカと、そしてアレンの父サムはミシェルの母グレースと不倫関係にあった。厳しい状況に追い込まれた親たちは、子どもたちに不倫の事実を隠しながらパートナーの愛人と対決を図ろうとするが……。


\デューン 砂の惑星 PART2/
PART1を観て映像の美しさには感動したもののストーリーがわけわかめ状態で2をどうするか…!しかし公開3日目日曜日の朝一の回(8:00)に日本で唯二(大阪&池袋)IMAXフィルム本来のアスペクト比で観ることのできる超大型スクリーンでのチケットが取れたため行ってきた!(上下が長い!のでできたら後方鑑賞がおススメ)砂があんなにも美しいなんて!そして話が進んでいよいよおもしろくなってきた!1では頼りなさげな後継者ポール(シャラメ!)がリーダーシップを発揮して強くなっていくサマよ。そして砂漠民チャニ(ゼンデイヤ!)との心の交流が一歩進む…のに!後ろ姿まで世界で最も美しいシャラメとゼンデイヤがダンスのように砂丘を進むシーンったら!
【映画.comより】
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。


\ビニールハウス/
キャッチコピーが「半地下はまだマシ」って『パラサイト』にケンカ売ってるw!?貧困層の家族問題に加え、老々介護、認知症、生きづらさ…。「半地下はまだマシ」と言うだけあって、韓国映画ドラマでよくみられる半地下(防空壕として設置が義務付けられた地下室)にも住めず、ビニールハウスを住居に仕立てている。完全に黒く覆い、中には台所なども設置。でも外観はビニールハウスだからこそ起こってしまうあんなこと!主人公ムンジョンはそれでも訪問介護で真面目に働き、少年院にいるつれない(!)息子と2人で暮らせる日を待ち望んでいる。介護先の老夫婦の盲目の夫は知的で穏やかな人ながら、認知症の症状で妻はムンジョンを疑い、暴言時に暴力も。息子がやっと帰ってくる、しかも私と暮らしたいと言ってくれたその時に…ちょっとしたボタンのかけ違いから不幸のつるべ打ち。ムンジョンはもちろん、ムンジョンを慕う自傷癖のある女の子、唯一の善人と言える介護先の夫、そして息子まで…ああ、救いがない!どこでどうすればよかった!?教育!?その教育に金のかかる韓国の皮肉さよ。
【映画.comより】
貧困のためビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子と再び新居で暮らすことを夢見ていた。その資金を稼ぐため、盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。ある日、ファオクが風呂場で突然暴れ出し、ムンジョンと揉み合う際に床に後頭部を打ちつけ、そのまま亡くなってしまう。ムンジョンは認知症の自身の母親をファオクの身代わりに据えることで、息子と一緒に暮らす未来を守ろうとするが……。ムンジョン役のソヒョンのほか、ドラマ「キング・ザ・ランド」のベテラン俳優ヤン・ジェソン、ドラマ「ザ・グローリー 輝かしき復讐」のアン・ソヨらが顔をそろえる。監督は本作が長編監督デビューとなるイ・ソルヒ。


\コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話/
宣伝が地味でもったいないけれど、3月のベスト!1960年代後半アメリカで禁止されていた中絶手術を手助けしてた女性団体「ジェーン」のお話。否が応でも思い出される映画「あのこと」(法律で中絶が禁止されていた1960年代フランスの話)とても深く考えさせられるけれど、法律のせいで命の危険にさらされるしんどい作品だったので、今回も辛さ覚悟で鑑賞したのですが…!女性が仕事や言葉や家庭内での地位を獲得していくサマ(最近よくあるテーマではあるけれど)が、めちゃおもしろくエンタメとして昇華されていてすごーくいい作品!法律で禁じられているから闇医者に依頼して法外な値段取られる、貧しい人は中絶できない、レイプの問題等をどう解決していくか?現在のNPOなど社会課題に取り組む活動の根源を素人の女性たちが手探りで創っていく。同時に、中絶後の心身のケアのために一緒にパスタ食べて関係性を作ったり、手弁当で草の根活動的な動きもしっかり残している。バービーやプロミシングヤングウーマンのような大作と同じくらい力強く、オモシロかったです!女性・母が未来・子ども達次世代のために活動にのめり込んでいく…と疎かになっていく家のこと。「週に3日も冷凍ピザなんて」と文句を言う夫…お!お!1960年代アメリカにもいたんだな石器時代人間。そして辛いのは寂しさゆえに荒れる&すねる子ども…こうしたところも取りこぼさず描いていていい!
【映画.comより】
1968年、シカゴ。裕福な主婦ジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子どもの妊娠時に心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療法は妊娠をやめることだと担当医に言われたものの、当時の法律で中絶は許されておらず、地元病院の責任者である男性全員から手術を拒否されてしまう。そんな中、ジョイは街で目にした張り紙から、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。その後ジョイは「ジェーン」の一員となり、中絶が必要な女性たちを救うべく奔走するが……。主人公ジョイを「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクス、「ジェーン」のリーダー、バージニアを「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーが演じる。「キャロル」の脚本家フィリス・ナジーが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

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