どれぐらいの執念かというとw著者の読売新聞榊原智子さんとは15年前に知り合い、「産後うつ」の当事者として丁寧に取材いただきました。そして4,5年前にも美味しいランチを食べながらwその後の産後界隈、育児業界界隈のことをお話したのですが、ずっと一貫してジャーナリストとして「子育て支援」「子育てを取り巻く環境」を丁寧に取材され続けているんです。
「子育て支援」「育児のこと」「保活」「待機児童」問題について、当事者でいる期間は短くて、段々みんな離れていったり、関心が薄れてしまうことがあります。でも榊原さんはそこに居座って(!)当事者に寄り添いつつ、けれど感情的に制度を批判することなく、行政側の人たちの葛藤も取材されています。
本書では特に所沢市の「育休退園ルール」(保育所に子どもを通わせる家庭に新たな子どもが生まれ、親が育休を取得するときは、上の子には退園してもらう)を大きく取り上げているのですが、行政(保育はあくまでも福祉なので、より困っている人に施す。そのため待機児童問題が大きい昨今、家庭で保育できるのであれば!)と当事者の「仕事をするためにやむなく子どもを託す場…ではなく、子どもが集団で社会性や生活リズムを学ぶため&保護者自身が地域で孤立しないために子どもを通わせたい」という対立構造から歩み寄ったり、お互い理解していく経緯が取り上げられている。大人同士の対立構造の中で、子どもの存在や子どもの人権が見落とされてしまうのは、本当に悲しいこと。
所沢市の「育休退園ルール」、そして杉並区の「保育園一揆」から見えてきたことは「保育園」の持つ意味合いが、現代では大きく変化していること。それこそ「お母さんが仕事をするためにやむを得ず子どもを預ける場所」ではなく、共働き世代にとって保育園=『地域』そのものになっている。
「社会で子どもを育てよう」
という時の社会とは地域そのもの。だけれど、昭和のように2,3歳の未就園児を家の前の道路で勝手に遊ばせたり、ご近所さんで見合ったり、祖父母が同居していてお買い物の間は見ていてくれる、、、なんてできない平成&令和時代。核家族化&少子高齢化で祖父母世代を頼るのもままならない中、社会で、地域で子育てというのは非常にむずかしい。共働き世代にとって、そんな地域に縁をつないでくれるのが保育園。とにかく色々考えさせられるので是非読んでほしい!そして一緒に語りたい!
●産後ケア教室@赤羽(水)●( )内は4回通して同伴可能なお子様のお誕生日
【2月コース】休講です。
【3月コース】4,11,18,25(水)10:00-12:00 1/6受付開始(2019/08/28以降)
【3月コース】4,11,18,25(水)10:00-12:00 1/6受付開始(2019/08/28以降)
●産後ケア教室@池袋(木)● (開始時間が10:30になりました)
【12月コース】11/28,12/5,12,19日(木)10:30-12:30 満席です(2019/5/23以降)
【1月コース】休講です。
【2月コース】6,13,20,27日(木)10:30-12:30 受付中(2019/8/01以降)
【3月コース】5,12,19,26日(木)10:30-12:30 1/6受付開始(2019/8/29以降)
【3月コース】5,12,19,26日(木)10:30-12:30 1/6受付開始(2019/8/29以降)
●産後ケア教室@吉祥寺(金)●
●マタニティケア教室@吉祥寺●
◆『産褥記 産んだらなんとかなりませんから!』発売中です。
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