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2017年1月31日火曜日

両親学級マイナーチェンジ*産後クライシスとセックスレス

週末は両親学級2日連続でした☆毎回振り返りをして、内容を更新しているのですが、今回はセルフケアパートを変更しました。「セルフケア」は普段エクササイズをお伝えしているマドレボニータならではの、オリジナルコンテンツで、とても大切にしているパートです。

「いいこと学んだよね」って頭で理解するだけではもったいない。しっかり実践して、体も置き去りにしてほしくない。ここで「カップルで取り組む腱鞘炎ケア」を実践することに。

これはもちろん腱鞘炎予防(初めての育児の通る道といえど、ならない方がいいもんね)の意義はあるけれど、「2人で取り組む」「相手に委ねる」「触れる」という3つの意義の方が大きいんです。腱鞘炎って、実は”一人で抱え込んでいる”サインでもあります。だから”セルフケア=自分で治す”ではなく、2人で取り組んで、相手に委ねる(=信頼する)の練習にもなります。

そしてもう一つ大きいのが、産後クライシスの大きな要因の一つにもなるセックスレス予防のスキンシップです。妊娠中ってどうしてもセックスレスになりがち。出産後も1カ月間は子宮の内側がダメージを受けた状態…っていうか、その後も夜中の授乳やら何やらで寝不足で、とてもそんな気にならない。ダメージを受けた股まわりが辛い、授乳中の胸に触れられたくない、夫が寝不足にならないように別室にしているカップルも多い…。あっさりセックスレスになる温床なんです。しかも日本は欧米のようなキスハグ文化がないし、特に年齢層上がるとスキンシップを恥ずかしがる傾向が。

一時的にセックスレスになっても、触れ合いがあると、対話の時でも触れる距離でいられると意外と言葉はきつくなりません。産後って、夫婦の会話すら業務連絡化しやすいですから。産後間もないし、ちょっとぐらいしょうがないよね⇒めんどくさっ⇒セックスレス⇒自分の性はないことに(子どもへの性教育は真剣に取り組むけど)…って、ならないようにしたいんですよね。

ということで、1年前のブログから「産後クライシスとセックスレス」についての記事を再掲します。

*****
いのさんのお薦めとタイトルにピンと来て31年目の夫婦げんかを観ました。超おすすめ。

メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが結婚31年目の夫婦に扮し、失われてしまった情熱を取り戻すべく奮闘する姿を描いたコメディドラマ。「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督がメガホンをとった。結婚して31年目を迎え、変わり映えのしない毎日を送っていたケイは、もう一度人生に輝きを取り戻そうと、夫のアーノルドを無理やり連れ出し、1週間の滞在型カウンセリングにやってくる。カウンセラーから予想もしなかったさまざまな“宿題”を課されて驚くケイは、次第にため込んでいた感情を吐き出していき、口の重たいアーノルドも本心を打ち明け始めるが……。夫婦を振り回すカウンセラー役に「リトル・ミス・サンシャイン」のスティーブ・カレル。(映画.comより)
            

  
いつのまにか寝室は別になっている結婚31年目の夫婦。妻(メリル・ストリープ)は夫婦の絆を見つめ直したいと思い立ち、堅物な夫とともにカップル・セラピーに。

私は本当に孤独
心が通わずに同居するぐらいなら
1人の方が寂しくないと思います


…という言葉に、私が「産後クライシス」や「セックスレス」を見過ごせず、書いたり両親学級で触れている理由が集約されています。

産後数年セックスレスは、本当にザラに聞きます。で、深刻に悩んだりしているうちはまだよいのですが、結局照れを装って(?)諦めたり、茶化したり、妻だけED、夫はATMなんて言葉で誤魔化し(?)たりするのを、やはり見過ごせない。踏ん張って、その時にしっかりパートナーシップをメンテナンスできたらいいのに。だって、31年後に取り組むのはしんどいよ。どんどんハードルは上がります。

愛する人に触るのは簡単だと思うでしょうが、
むずかしいのです


こんな切なくて、的を射たセリフに希望を見出せるます。日本のようにセックスレスが問題になっていないアメリカでも「性について」夫婦で話題にすることに慣れていないところ。日本もさらに性について言語化できなくても当然だし、逆に今からでも取り組めると思う。妻の幸せな夫婦生活を切望する気持ちも、夫のこうして誠実に一緒に過ごし、働いていることでわかってくれよという照れ?も2人のベテラン俳優が見事すぎる程に演じ切っています。



 

観ていて思い出したのが西炯子さんの名著『お父さん、チビがいなくなりました』!3人の子どもが巣立ち、人生の晩年を夫婦二人で過ごす、菜穂子(37歳)の両親。突然、結婚44年目にして母が離婚を考えていると言い出す。

…この作品も素晴らしく、大好きで、号泣メーンしたんだけれど、以下ちょっとネタばれ

「44年も違う女性を好きだったんじゃないか?」と思い込んだまま過ごすのって寂しくない?最後は仲良くチャーミーグリーンなハッピーエンドで、ジーンとくるんだけれどね。平成のパートナーシップでは、こういうのを美談にするの終わらせたいわー。言わないけれど「愛してる」とか「感謝してる」とか。やっぱり伝え合った上で、一緒に過ごしたい。



◆吉田紫磨子個人サイトオープンしました!日刊シマン
◆北区『産前産後のセルフケア講座』児童館にて開催。北区在住妊婦さん&産後女性が無料でご参加いただけます。2016年度スケジュールでご確認ください。
◆『産褥記』書籍化!発売中です。



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●産後ケア教室@小竹向原●  ( )内は4回通して同伴可能なお子様のお誕生日
【2月コース】休講
【3月コース】1,8,15,22(水)10:00-12:00 受付中(2016/8/25以降)
【4月コース】5,12,19,26(水)10:00-12:00 2/5受付開始2016/09/28以降)  
●産後ケア教室@池袋●
【2月コース】9,16,23,3/2日(木)10:00-12:00  定員です。2016/8/5以降) 
【3月コース】9,16,23,30日(木)10:00-12:00 受付中2016/9/2以降)
【4月コース】6,13,20,27日(木)10:00-12:00 2/5受付開始2016/09/29以降)  
●産後ケア教室@吉祥寺(金)●
【2月コース】10,17,24,3/3(金)10:00-12:00 あと2名様受付中2016/8/6以降)  
【3月コース】10,17,24,31日(金)10:00-12:00 受付中2016/9/3以降)
【4月コース】7,14,21,28日(金)10:00-12:00 2/5受付開始2016/09/30以降 
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●マタニティケア教室@吉祥寺●  
【2月コース】10,17,24日(金)12:30-14:30 受付中
【3月コース】10,17,24日(金)12:30-14:30 受付中
【4月コース】7,14,21日(金)12:30-14:30 2/5受付開始。


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